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Events|Taito Kauppa / フィンランドの工芸 〈北欧クラフトにまつわる本のご紹介〉
「Taito Kauppa / フィンランドの工芸」の期間中、LAPUAN KANKURIT 表参道では、ご自由に閲覧いただけるクラフトに関する本を展示しています(販売はしておりません)。
今回はその中から、ショップスタッフおすすめの3冊をご紹介します。
HIMMELI / Eija Koski
まずはこちら、フィンランド在住のヒンメリアーティスト エイヤ・コスキさんのテキストブック。
伝統と自然を尊重しながら、モダンで大胆な発想をプラスした独創的な作風で、日本でも人気の高いエイヤ・コスキさんのヒンメリ。ヒンメリの歴史や素材のこと、製作風景、作品紹介等々、さまざまな角度から、ご自身の言葉で世界感を表現しています。
家にいる時間が増えた昨今、「彼女のようなヒンメリを作ってみたい!」という方も多いのではないでしょうか。こちらの本では、作品の作り方も詳しく紹介されています。難易度の高そうなデザインもありますが、ヒンメリ作りに慣れている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。
また、テキストと共に、美しい写真や可愛らしいイラストがたくさん収められていて、アートとして眺めているだけでも充分に楽しめます。リビングやキッチン、ベッドルームやキッズルームなど、いろいろなシーンにヒンメリを取り入れた写真は、インテリアのヒントに。ヒンメリの飾り方がわからない、という方はぜひ読んでみてくださいね。
Taideryijyjä Modern Finnish rugs / Anja Louhio
そして次にご紹介するのは、フィンランドのパターンラグを集めたこちらの本。
「MODERN FINNISH RUGS」とありますが、1970年に出版された本なので、主には1950〜1970年代のパターンラグとデザイナーが紹介されています。
日本でイメージするいわゆる北欧らしいデザイン、シンプルでモダンなデザインとカラーのラグもあれば、民族的なデザインや奇抜なカラーリングのラグも。フィンランドデザインの幅広さをあらためて知ることができる一冊です。
巻頭には、17世紀後半から18世紀に作られたフィンランドの伝統的なラグ・Ryijy(リュイユ)がいくつか紹介されていて、時代の流れを感じながら読み進めていくとさらに興味が深まります。
Hantverks porträtt / Gert Ljungberg etc.
最後はこちら、フィンランドではないのですが、スウェーデン各地の手工芸を紹介するフォトブック。
1975年に出版された、全ページモノクロの味わい深い一冊です。陶器やガラス、木工、かご細工やレース編みなど、素材やジャンルを問わず、スウェーデンの手工芸に携わる職人の姿や工房の様子、そこから生まれる作品達を数多く収めています。
製作風景や職人の表情を丁寧に紹介しているこちらの本。優しい笑顔や真剣に作品と向き合う姿。職人達それぞれの人間味あふれる表情が印象に残る、「もの」だけでなく、ものづくりに生きる人達の物語を垣間見れるような、素敵な本です。
「Taito Kauppa / フィンランドの工芸」は、8月23日(日)まで開催中。
毎日暑い日が続きますが、表参道にお越しの際はぜひ、クラフト本を眺めながらゆっくりと、涼んでいってくださいね。