営業からエンジニアにキャリアチェンジして、成長を続ける吉田さんのキャリア
インターネットに夢中になりすぎた学生時代
京都で生まれ育ちました。小中学の時は全国模試でTOP10に入るほど勉強ができたので、「将来は日本を動かす人物になるかもしれない」と自信に満ち溢れていました。
しかし、中学1年の頃、親に NECのWindows Vistaを「勉強するため」という名目で買ってもらってからインターネットの世界に夢中になりました。
Youtubeを見たり、フラッシュ等のゲームで遊んで楽しんでいましたが、高校の頃には、インターネットに夢中になりすぎて勉強に手がつかなくなってしまいました。
中高一貫の私立の学校でしたが、成績が下がりすぎて「退学になるよ」と学校の先生から注意されたこともありますが、その日も帰宅してすぐにパソコンを開くほどの依存状態で、インターネットを辞めたいのに辞められない状態でした。
そこで、大学からは心機一転今までとは違う動きをしようと思い、ニコニコ動画でバイクで北海道一周タグを見るのにハマっていた影響もあり、北海道大学に進学しました。
当時はエンジニアになろうとは思っていませんでした。インターネットは好きでしたが、「プログラマーは天才がなるもの」「自分には縁のない領域」と思っており、文系の経済学部に進みました。文系の学部の中では割と実学的な領域なので早い段階からビジネスや実社会に興味を持っている人が多く、スピード感があって学びが多かったです。
まわりで京都から北海道大学に行った人はいなかったので、今までと違う環境に身を置いたことで、人間関係がリセットされ、周りを気にせず振る舞えたのは今振り返るとよかったと思います。中高はずっとインターネット好きなキャラでしたが、大学時代は天文同好会に入って星を見たり飲み会にもよく参加していて、インターネットをほどほどでセーブできるようになりました。
新卒で営業になったものの…
就活では、「ものづくりのメーカーにいれば新しいビジネスを起こせるのでは」と考え、メーカーの営業職や企画職を10社ほど受けました。
総合化学メーカーや自動車部品のメーカーなどで、それぞれの会社の中で幹部候補生インターンがあって、経済学部にはビジネスに感度が高いメンバーも多く、企業と交流するような場に自分も顔を出す機会が多かったご縁で、先輩に紹介してもらい特別選考で受けさせてもらいました。
その中でも、最終的に入社した企業が「幅広い分野のビジネスをやっているので良さそう」と思い、営業職で入社を決めました。
入社してからは、モーターやインバーターなどの電気機器に関する営業をやっていたのですが、そのうちに「自分は営業に向いていない」と感じる場面が出てきました。
営業の仕事には飲み会が付きものだと思うのですが、毎日のように飲み会続きなのが性格的に耐えられませんでした。当時は寝不足で、毎日目が充血していました。
また、会社のビジネスモデルや内部が分かってくると、「エンジニアが主役であって、営業は主役が作ったものを売る部隊」だと感じてしまうことがあり、少しずつ自分のやりたい仕事と、現実のギャップが開いていくような感覚がありました。
そんな中、平日の夜や土日に趣味でプログラミングを始めました。
元々、大学の時に遊びでやってみたC言語が面白く感じていたこともあり、大学の先輩に相談したところ、会津大学さんが出しているプログラミング入門サイト「AOJオンラインプログラミングチャレンジ」を教えてもらいました。そこで習った内容を生かして算数の問題を解いていくのが楽しかったです。
Twitterで独学で勉強したプログラミング関連のツイートしていたところ、大手ウェブ系の会社の方と仲良くなり、「うちの会社を受けてみないか?」と言われてたことがありました。
その時、今まではコンピューターサイエンスとか数学科じゃないとエンジニアになれないと思っていたけど、もしかしたら文系の自分でもエンジニアを目指せるのかもしれないと思い始めました。
ベンチャー企業でバックエンドエンジニアに
営業からエンジニアに転職しようと考えた時、上司からは「他企業に転職するとしてもベンチャー企業ではなく規模の大きな会社に行った方が良いのでは」とアドバイスされました。しかし、規模の大きな会社だとプロジェクトマネジメントの職種しか募集がありませんでした。
まずは実際にプログラミングをして、ものづくりをしたいという気持ちが強かったこともあり、結果として、営業職を2年で退職し、ベンチャー企業のエンジニアに転職しました。
ベンチャー企業の選び方としては、働いている方たちの穏やかな雰囲気で決めました。
メンターの方が僕以外にも複数人の未経験エンジニアの面倒を見ているような「未経験エンジニア大歓迎」な環境だったので、すごく働きやすかったです。
こちらの会社では、主にPHP/JavaScriptを用いてMA(マーケティングオートメーション)ツールの開発に従事していました。またバージョン管理ツールにSVNを使用していたのをgitに切り替えするなどのプロジェクトを周りのエンジニアからの協力を受けながら、進めるなども行い充実していました。
エンジニアになってから月曜日が楽しみなくらい仕事が楽しくなっていきました。
LAPRASとの出会い
エンジニアとして楽しく働いていましたが、前の会社でエンジニアとして1年を過ぎた頃から新しい技術を身につけたくなり、転職を考え始めました。
そこで、試しにLAPRASに登録したところ、LAPRAS社から「いいね」をもらいました。
知り合いとNLP(自然言語処理)をやっている企業の話をした時に、LAPRASの話が出てきたことがあり、元々LAPRASには良いイメージがありました。
また、営業の頃、携わったDX案件でAIをやっていたので、いずれはウェブよりNLPをやりたいという思いがありました。
LAPRASに入ったらいずれNLPに携われるかもしれないという期待感や、モダンな技術を使っていて、事業ドメインにも興味を持てたので、面接を受けることにしました。
LAPRAS のエンジニアの選考は大変だけど面白かったです。
LAPRASのエンジニアの選考テストは2週間期間をもらえます。
おそらく普通の人は2週間の期限のうち、2〜3日だけテストに取り組むと思うのですが、僕はテストに関する本を読み込んで課題について猛勉強し、2週間の間ずっと選考のテストに全力を注ぎました。一時的にスーパーサイヤ人みたいになって全力で取り組んだので、テストの評価は高かったと思います(笑)
晴れて入社することができましたが、入社当初はかなり苦労しました。特に入社後1ヶ月は、何が書いてあるかさっぱり分からない状態だったので、会社のコードを丸暗記するレベルでコードリーディングを頑張りました。レイアードアーキテクチャという概念があるのですが、今までそういうコードを読んだことがなくて、denzowさんにペアプロしてもらったときに何も分からず、あせったのがコードリーディングを始めたきっかけです。
今はWebアプリケーションエンジニアとして、バックエンド/フロントエンドを中心にしてLAPRASの開発をメインにしています。
また昨年の5月ごろからはデータアナリスト業務を行っています。Bizサイドと並走しながらRedashなどのBIツール上で簡単な分析業務を行っています。
短期間で次のステップに踏み出すこと
学生の頃はたくさん勉強をして良い大学に入ることが目標のようなゲームをやっている感覚でしたが、社会人になってからは自由度が増して、他の職業に就いてみたり色んなゲームの仕方、キャリアの歩み方があると思っています。
1社目を2年、2社目は1年半で転職をしているわけですが、2社くらい短期間の勤務でも目を瞑ってもらえるかなという考えもあり(笑)短期間で次のステップに踏み出すことに怖さはなかったです。
専門スキルもソフトスキル高いエンジニアになりたい
エンジニア歴としてのキャリアはまだ短いので、好き嫌いせずに色んな領域に手を出していきたいです。
これまでの人生で、takeとgiveで言えば、takeをもらう側でいることが多かったので、今後はgiveする側になるため、OSS活動をしていきたいと思っています。
また、意識高く仕事をしている人の影響を受けたいなと思っています。レベルが高くてかつ自分より器が大きい人の近くにいる方が自分自身の成長にも繋がると思っています。
将来的には、圧倒的な専門スキルがありつつもソフトスキルもあるスーパーマンみたいに活躍できる人になりたいなと思っています。今はLAPRASのメンバーが好きだし、仕事をしていて楽しく技術的にも学ぶことがまだまだありプラスのことしかないので、特に次のステップについては具体的なビジョンは持っていませんが、コンピューターサイエンスの大学院に行ってみたいとは思っています。
基礎のところから勉強してみたいです。NLPや計算論的神経科学等の流行りの応用分野にも興味はあるのですが、せっかく学び直しをするのならCSの基礎分野にあたる内容を学んでみたいとも思っています。
今回は、ソフトウェアエンジニアの吉田さんにこれまでのキャリアについて伺いました。
独学でプログラミングを学びアウトプットがきっかけになり、新たなキャリアを拓いた吉田さん。ちなみに社内ではアウトプットしていたアカウント名の「くまもとさん」として認知されており、本名を忘れられることもしばしばあるようです。
営業からエンジニアにキャリアチェンジするのは勇気のいることだと思いますが、月曜日が楽しみになる程自分に合った仕事が見つけられるのはすごいですよね!
また次回、別のLAPRASメンバーのキャリアをお届けできればと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今後もLAPRAS BACKBONEで発信を続けていきますので、是非アカウントのフォローや記事への「いいね」をよろしくお願いします。
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