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出囃子に魅せられたその先。

 11月上旬、確か私は半袖を着ていたはずだ。今朝の私はヒートテックを仕込み、厚手の生地のマフラーを巻いて外出した。勘弁して欲しい。寒さはしんしんと切なく迫ってくるものであってくれ。笑うせぇるすまんのドーン‼️🫵ばりに突然寒くなった。

 私は相変わらずお笑いが好きだが、ちょっと最近は変わったことがある。出囃子という趣向に手を出してしまったのだ。
 お笑いを好きになるといつかは行き着く劇場出番の時に流れる出囃子。私は本当の劇場は難波の漫才劇場にしか行ったことがない(しかも1回だけ)のだが、名古屋の東名阪でのよしもとのユニットでも出囃子が去年の8月から流れるようになって触れる機会があった。M-1ツアーでも流れていたのにどうして今?となると思うのだが、本題はそこではない。
 私が好きなケビンスさんは、BOOWYの「B BLUE」という楽曲のイントロを出囃子に、「漫才だ〜!!」と大声で出てくる。初めてその出囃子を聞いたとき、あまりのかっこよさに帰宅後すぐに曲名を調べた。BOOWYは知らなかったが、見た事のある名前がある。氷室京介、布袋寅泰。布袋さんはコントのネタとかで布袋柄が出てくるから知っていた。氷室さんはモノマネ番組でチョコプラの長田さんがやっていた記憶があった。その程度の知識だった。そして「B BLUE」をフルで聴いてみる。

め、めちゃくちゃカッコイイ‼️


そこからしばらくの間、私はいろんな芸人さんの出囃子を聴いてみていた。ランジャタイさんの出囃子、神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」と、さや香さんの山本彩の「愛と悲しみの時差」、からし蓮根さんの「おてもやんサンバ」を聞き直した時はどれも「あ‼️」となり、生で見た時の情景が思い出された。そんなこんなで他の人の出囃子にも聴き入っていった。

 ある日、iPhoneのiTunesストアで1曲ずつ楽曲を購入できることに気付いた私は、真っ先に「B BLUE」を購入した。私がそれを聴いていたとき、父に「何でそんな古い曲聴いてるの」ときかれた。好きな芸人さんの出囃子なのと答えた。母がそれを知ると、当時を知る母がいろいろ教えてくれて、他の芸人さんの出囃子にも興味を持ってくれた。

 まんまと母のBOOWYについての語りに飲まれ、「『Marionette』を出囃子にしてる人はおらんの?」と聞かれ、その場では私の知ってる中ではいないと答え、「Marionette」も調べた。またこれがカッコイイ。「Marionette」もシングルを買ってしまう。それを母に「もうアルバム買えば」と言われた。流石にいきなりそれはなーと思い、SpotifyでBOOWYを探してシャッフル再生で知らない曲にも触れていく。「OnlyYou」「Justy」「NO N.Y.」「季節が君だけを変える」「Dreamin’」「Honky Tonky Crazy」……出会う曲全部がかっこよかった。特に、サビで同じフレーズが繰り返される曲が、疾走感があってかなり好きだった。

 中森明菜、松田聖子、麻丘めぐみ、沢田研二などなど。昭和歌謡にはそこそこ触れてきたつもりだったのだが、ここに来て昭和のロックのBOOWYに、まさかの出囃子からのめり込んでしまった。そんな女子大生いねぇよと自分でも思う。ボーカルもギターもみんな今60代。生まれた時点で20年前の曲。

 歌詞の「お前だけに」とか「今は抱きしめるのがやっと」とか「優しさには照れてばかり」とか「幸せにしてやる」とかなんか、夢女になりそうな勢いでハァッ‼️と矢が刺さって砕けそうになる。私もそんな恋愛がしてぇ〜そんなふうに愛されてみてぇ〜とメソメソキュンキュンさせてきて凄くいい。疾走感溢れるかっこよすぎるビートに何という表現が最適なのか分からないが、優しくて強い歌詞が好きだ。


 以上、あ〜また深そうな沼に足をつっこんでしまったなぁ〜という最近の私の話。不安なことがいっぱいあるけれど、ちょっとの幸せを噛み締めて生きていたい。
追記:ベストアルバム「STORY」を買ってしまいました。



あと、ケビンスさんの漫才も見て欲しい‼️






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