「多様性」を受け入れるために、必要な大切なこと
ここ数年「多様性」という言葉が出てきていますが、
まだまだ多様化が進んでいないような気がします。
それは、知識や思考が追い付いていない人たちが一定数いるからです。
知識を増やすことも大切ですが、
それよりも大切なのは、視野を広げることです。
自分も他人も、起きている出来事もすべて多面体だからです。
どんなに知識を持っていたとしても、目の前の一部分だけを見て判断すると、誤解や先入観に繋がりやすいからです。
例えば、
目の前に、6色に塗られた大きな球体があったとします。
近くで見ている人は、赤1色しか見えてません。
少し離れて見ている人は、赤と黄色の2色が見えています。
さらに離れて見ている人は、赤と黄色と緑の3色が見えています。
3色見えている人は、1色しか見えていない人や2色見えている人の言うことが理解できます。
1色しか見えていない人は、3色見えているという人の言うことが理解できません。
さらに、青が見える、青と紫が見える、青と紫と白が見える人の言うことも理解できません。
3色見えている人は、自分が見ている色以外の色が見えている人達の言うことに対しても想像ができます。
世の中で起きている出来事に対して、大半の人たちは、1色、または2色見える視野を持っていること多い気がします。
世間一般や大多数の人たちが言っていることは、絶対ではないし、
見える範囲が広ければ、起きている出来事の見え方や感じ方が異なってきます。
人も同じです。
「蛙化現象」も相手の素敵な部分だけを見て、
勝手に自分の中で相手を美化し、
相手の何気なく言った言葉や行った行為を見て、
自分の中で美化した相手像とズレが生じたら冷めてしまうのも同じです。
相手の一部分だけ見て、この人と相性が合わないと早めに決めつけるのは、もったいないような気がします。
もしかしたら、本当の友達になれた可能性もあるかもしれないからです。
初対面の人に、始めから自分のすべてを見せる人はいません。
今までの人間関係にも起因しますが、距離感や時間など、誰がどんな理由で自分を相手にどこまで開示していくかは、人それぞれです。
表面的に誰かに合わせていたとしても、自分の中で相手に対して、何かしらの疑問や違和感を感じたら、自分の感覚を無視しないほしいです。
その感じた疑問や違和感は、自分を知るヒントになるから。
自分が何を求めているのか、どんな人と仲良くなりたいのか、
どこに向かって行きたいのかが分かるからです。
情報過多で選択肢が多い世の中だからこそ、
その中で自分軸を見つけることは難しいため、だからこそ、視野を広げていくことが大切になってくると思います。
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