旅のメモ4 ルアンナムター
都市から村へ。
食べものも少しづつワイルドになってきます。
村のお寺では、男衆が集まって何やら賑やかです。聞くと、寺の大太鼓が破れたので、皮を張り替えていました。
新しい皮を張り、三日三晩、水で濡らしながら男衆が交代で叩き続けます。
その完成の間近、食べられていたのが、破れてしまった旧い牛皮を柔らかく煮て、米、ニンニク、唐辛子を常温でつけ置いた乳酸醗酵食品。
ナンソム
この地域では、昔から魚醤を好まず、代わりに塩漬けや乳酸醗酵の肉醤、納豆味噌の旨みを調味の中心に置いてきました。
ちなみに、太鼓番は、一時間ごとに3〜4人、くじ引きで時間帯を決めます。深夜1〜2時に当たった男性は、無邪気な笑顔で悲鳴を発し、周囲の笑いが温かく包み込んでいました。
追記
素材はワイルドですが、非常に洗練された味付けでした。
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