昆虫は貴重なタンパク源。南ラオスでお蚕蛹カレーに挑戦
<※注意>本記事には昆虫食の写真が出てきます。苦手な方・残酷だと思われる方は閲覧をお控えくださいませ。
なお、私は動物も昆虫も植物も等しく命があり、それをいただきあうことで循環している。だから、ありがたく命を頂戴し粗末にしないことが大事だと考えています。
南ラオスといえば昆虫食
雨が降り始めるこの季節
夜な夜な頭に電気をつけたおっさんや子供に出くわすことが多くなる。
何をしているかというと、コオロギを採っているのだ。
何でって?
食べるために決まっている。
肉や豆を祭り以外基本的にとらないこの村の人たち。
タンパクはどこから採っているのか?
それがコオロギであり、バッタであり、セミであり、蝶であり、トカゲであり・・・記載しきれないほど多くの種類の虫や爬虫類を食べることでタンパクを摂取しているようだ。
どうやって食べるか?
油も使わず
爬虫類は丸焼き。
昆虫は空炒りが多い。
味付けはなし。塩もつけずにダイレクトに口に放り込む大胆なスタイル。
慣れるとこれで十分美味しい。
この写真はかなりおしゃれな食べ方で、フーとコオロギのサラダ菜包み。
サラダ菜にフー(米麺)・ミント・パクチー・コオロギをのせ、自家製ピーナッツソースをつけて食べるというもの。
以前挑戦してみたが、これが結構美味しい。本当は肉を包むらしいのだけど、肉より虫の方が美味しかった。
お蚕さんの蛹ができました
さて、先日生まれてきてくれたお蚕さんもいよいよ蛹になりました。
いつもなら羽化させて交配させることで命を繋ぐのですが、今回は予定外に生まれてきた子ということもあり、交配はさせません。
だからと言って無駄にはしません。
命を大事に貴重なタンパク源としていただきます。
自分で育てたお蚕さんをいただく。まさに命をいただく瞬間です。
(写真は以前のもの)
お蚕蛹カレーに挑戦
と言うことでいよいよ本題。
昆虫食初心者がいるため、今回は姿が見えないスタイルでカレーを作りました。
結論から言うと、
肉やギーを使わなくてもコクが出て結構美味しく出来上がります。
普通に作るダルカレーよりかなり強い味になります。
臭みは?と言うと、多分知らずに食べればほとんどの人が気づかないはずです。
まぁ特徴とするとバジルリーフを入れたこと。臭み消しも兼ねてるんですが、蚕蛹とバジルは相性バッチリなんです。
<作り方>
ダル系のカレーにバジルと蚕蛹を入れて煮込むだけ。お蚕さんは煮ると殻が残るので殻は一つづつピックアップして取り除きました。なお、殻は土に返して土壌の微生物の餌に循環しています。
1. 油でマスタードシードを熱し、弾け終わったらニンニク・唐辛子・生姜・玉ねぎみじん切りを入れて玉ねぎが色づくまで炒めます
2. さらにカットしたトマトを投入し潰れてきたら、クミンパウダー・ターメリックパウダー・コリアンダーパウダーを投入し塩で味を調整。個人的にターメリックは他に比べて少なめがおすすめ
3. 別で茹でておいた(ラオスのレンズ豆はかなり固いので前もって処理が必要)レンズ豆を茹で汁と共に投入
4. 新鮮な蚕蛹をこれまた別で茹でて軽く茹だった頃にカレーに投入
5. しばらく煮ていると殻が取れるので、殻は取り出す
6. 最後にバジルシードを投入して完成
バジルは結構多めが美味しいです。
お蚕カレーを食べて体はどう感じたか?
いつもほとんど野菜と玄米の毎日を過ごしていると「静」な感じで体に入っていくのがわかります。
一方、蚕蛹を食べると、体の中で「動」が始まる感じがします。体全体が少し熱をもって、血液・内臓が動き始める感じです。
あくまでイメージなのですが、野菜の「静」に対し虫の「動」
これからいくと、牛や鶏などの肉も動になりそうですが、これが少し違います。どちらかというと「重」ってイメージ。
そんなわけで蚕蛹はかなり高いエネルギーを与えてくれそうです。
ありがとう。いただきます。
ごちそうさまでした。
幼稚園の頃から言っているこの言葉。大事な言葉ですね。
なお、お蚕さんを作っている理由はこちらの記事をご覧いただければと思います。↓
こちらは今回の蛹となったお蚕さんが生まれてきた話