タルトタタン
皆さんはリンゴのお菓子というと一番に思い浮かべるものは何でしょうか?
アップルパイ きっとそんな声が聞こえてきそう。。
実は私が最初にバイトしたお店ではシフォンとホームメイドのアップルパイが人気でカフェでは温めたあとアイスクリームをディッシャーで乗せてお出ししていました。
でも 実は「パイ」はなんとなく苦手でした。
それから紅玉をおいしく食べたいとタルトタタンというお菓子に出会うまで
ちょっと思い出話を。
きっかけは井の頭線沿線のとあるケーキ屋さん。予約しないと買えないタタンは焼き色が濃く味もカラメルの聞いた光沢のあるもので 食べてみたいと思い出かけました。でもなんとなく 私の舌には苦みが強く感じられリンゴってこんな味だったかな?って思ったのが印象に残っています。
それからリンゴの季節になると見かけては食べてみても これ!といった味に出会えずにいました。
そんな中、おいしいリンゴの出会えて研究を始めますが 紅玉って決めていたので年に数回ほど。りんごの量も多かったらどうだろうと果汁があふれてしまう時はオーブン内はべとべとになって掃除が大変に。
またある時はうまくできたと思っても 翌日水分が出てしまう。
通販では逆さまにして発送してパイに染みないようにしたり 試行錯誤しながら次の旬へ繰り越して、りんごが不作だとお休みしたりが続きました。
そんなときに りんごの会でフランスのタタン協会認定を持つ郷土菓子研究をされている三久保さん直伝の配合を教わる機会を得て 色々なリンゴで焼いてみたいと思うようになりました。
りんご園も見つかり色々な品種のりんごを作られている方からりんご3種を送っていただき食べ比べをしてみようとお客様とともに楽しめたらと販売をしたら感想の中に 「アレンジされていて正統派のレシピを見かけなくなった」とありました。
今季は3回 9種のりんごの食べ比べセットをお届けしました。
その都度、りんごの状態を見て焼き上がりを判断するのでオーブンに入っている時間は多少違います。タタンの由来になった「オーブンに入れっぱなしにしてできた」なんてことはなく手間をかけて焼き上げています。
でもこのお菓子に惹かれるのは何だろう・・ 私もわかりません(^^♪
でもアップルパイより好きなのは確かかな。ぜひ自分の好きなりんごを見つけて味わってほしいと思います。そしてまた この記録をもとに品種、注文される方の好みに合わせて多少のアレンジもできるようになりました。
でも私の一押しはまた来季に持ち越しになっていますので今後も楽しみにして頂けたらと思います。