子育ての卒業はいつなのか?
一般的に『卒業』とは、その学校の全課程を学び終えることを言う。
しかし、その一方で学校に関係のないようなことでも、ものごとの終わりを意味して『卒業』という言葉を使うことがある。
例えば、
「子育てを卒業する」といったように。
しかし、「子育ての卒業」とは一体何なのか?
何をもって子育ての卒業とするのだろうか?
それは、いつやってくるのだろうか?
それを考えるためにもう少し卒業という言葉を改めて考えてみたいと思う。
『卒業』は英語で『graduation』なのだが、このgraduationの語源はラテン語のgradus(グラドゥス)で、「階段、段階」を意味するらしい。
つまり、graduation(卒業)とは、階段を登り切ったようなイメージがある。
では、子育てにおける階段を登り切った状態とはどういう状態なのか?
個人的な見解としては、やはり子どもが自立したとき・自分の足で歩いていけるようになったときに階段を登り切ったと言えるのではないかと思う。
『子どもが自立したとき』を子育ての卒業と仮定するなら、そこから逆算していくと、当然、親は段々と子育てを手放す過程が必要になってくる。
つまり、子育ての卒業とは、ある日突然やってくるものではなく、徐々に子育てを手放すことで、子育ての卒業となる。
逆に言うと、いつまでも子育てを一生懸命やっていると、子育ての卒業はいつまでもやってこない。
子育ては与えていく段階と手放していく段階があると思う。一般的に幼少期は与えるものが多く、少年期からは段々と手放していくものが多くなっていくと思う。しかし、子育てのイメージを幼少期の与えるイメージから手放すイメージに切り替えができないといつまで経っても与えるばかりで自立を促すことができなくなってしまう。
そして、子育ての卒業がいつまで経っても見えてこない。
だからこそ、子育てを卒業するには、子育ての卒業の日を意図的に決めておく必要がある。
例えば、子どもが18歳になったら子育ての卒業をしたいのなら、親自身も子どもが18歳で自分を卒業してくれるように、徐々に手放していくことを逆算的に計画しておく必要がある。
『子育ての卒業』を難しくしていることの要因の1つにゴールを明確にしていないことがあると思う。
あなたの子育ての卒業のゴールは何ですか?
そして、逆算的に考えると次に手放すべきものはなんでしょう?
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