語学と読書
最近はよくスペイン語の本を読んでいる。
僕は言語をある程度学んだら、原書でどんどん読むようにしている。面白そうな小説を選んで、少しくらい意味がわからなくてもどんどん読み進める。
外国語で読書を始めると、最初は全然内容が入ってこない。意味がわからなくて、途中で断念してしまう人も多いみたいだ。僕も英語で本を読み始めた時は、よく挫折していた。
でも、ある時期から、わからなくてもいいやと思って、とりあえず読み進めてみた。そうすると、あるところでふっと理解できるようになってくる。なんというか、身体と脳が読書慣れしてくる感じがする瞬間がある。
読書を続けると、その言語が持っている独特の文章リズムのようなものを感じられる。これは他の学習ではなかなか得られない体験だ。
だから、最初はあまり細かい意味など気にしなくてもいい。大事なのはそのストーリーや文章が持っている勢いに乗っていくことだ。
わからない単語があっても基本的にはすっとばす。物語の流れの中で本当に大事だぞと感じたところだけ辞書を引く。
全体の内容がなんとなくわかる程度で構わないのだ。
外国語での読書は、リスニングや会話練習とは異なった筋力を使う。だから最初は、なかなかとっかかりづらい。時間もかかる。しかし、文章を読むことでしか鍛えられない筋力が確実に存在する。
読書は間違いなく、語学学習に「効く」。