山本寛明 (Hiro)
今年も語学学習に多くの時間を割くことになると思うのだけれど、母国語である日本語も、外国語を学ぶ時と同じ姿勢で学ぶことにした。 なぜなら日本語だって、いつまで経っても完璧にはならないから。 10年前よりも今の僕の日本語コミュニケーションは上がっているし、10年後はさらに改善されているだろう。 そう思うといつまでも未熟な、英語やスペイン語に対しても勇気が湧く。母国語だって未熟な状態なのだ。外国語は尚更完璧にはならないけど。やればやるだけこれからも上手くなっていく。いつまでも成長
気分転換としての外国語学習は機能する。 いつもと違う言葉を話すこと=いつもの自分から離れること。 普段の役割から解放され、しがらみのない自分になること。 多言語習得の大事な効能だと思う。 実際に、日本語のレッスンをしていても、様々な目的の生徒さんがいて、本当に気晴らしに、娯楽のために、ストレスフリーになるために学んでいるような方も一定数いる。 言語って自由である。 真面目に、仕事のために、生活のために、高尚な目的を持って勉強する必要は必ずしもない。
読書とは本当に知的行為なのだろうか?僕たちは知性を高めるために本を読んでいるのだろうか。 ということに疑問を呈して見たくなった。 以前から思っていたこと。読書は割と身体活動ではないか。フィジカルなパフォーマンスではないか。スポーツのトレーニングや楽器の練習と同じで、読書の身体的技術も鍛えられるのではないか。 ちょっとわけわからなくなってきました笑 僕が本を選ぶとき、読んでよかったと思うときはまず、読んでいる最中に気分が良くなってくる本である。もっというと身体ごと心地よく
日本語学習者向けに、ポッドキャストを配信している。気軽にリスニングの練習ができるコンテンツを提供したいと思い、数年前に始めた。 元々は自分の生徒のために始めたのだけれど、今では様々な国・地域の人が聞いてくれているようだ。多いところでは、アメリカ、台湾、ベトナム。それから数は少ないけどスウェーデン、インド、メキシコなどでも聞かれている。それほど数が多いわけではないけど、世界中の人が聞いてくれていると思うと、励みになるし嬉しい。 日本語学習者、それもある程度話せるようになった
■知らないことが多すぎる 語学学習の一環として今年は漢字を学ぼうと決意。漢字についてはこれまでちゃんと学んだことがなく、どちらかというと苦手でした。書き方もめちゃくちゃだし、読めない漢字も多い。 その歴史や、日本語にどのように取り入れられてきたかなど知らないことも多すぎる。 とはいえ、ただひたすら難しい漢字を練習して覚えるのもくたびれるし、もう大人なので、せっかくなら愉快に学びたい。 で、まずは好奇心の赴くままに一番身近なものから、自分の名前から探ってみることにした。
目標は、よく噛んで食べること。 毎年、新年の抱負として「ゆっくりよく噛んで食べる」ということを掲げている。なんだか小学生の目標みたいですが。 しかし、これが意外と難しい。長年の早食いのクセがしみついている。すぐにスピードがあがる。カレーは飲み込み、唐揚げをビールで流し込む生活に逆戻りする。 ただ去年は、事あるごとにこのシンプルな抱負を思い出し、ゆっくり食べることを心掛け、継続してきた。 そうするとまず体調がよくなった。全体的に気持ちいい。内臓の負担が軽減されていくのが
外国語を学び、話すのは単純に楽しい。喜びだ。そこには、大きな解放感がある。 僕は、英語を話している時の方が、率直に自分の意見を言えると感じる時がある。これは僕だけではなく、時々そういった話しを聞く。 英語は意見をダイレクトに述べやすい言語という話も聞いたことがあるけれど、僕は言語の構造的な理由よりもその言語に対する責任感が大きく関わっていると思う。 僕は日本語でミュニケーションをとるときは、言葉を瞬時にかつ慎重に選びながら、話をしている。誤解を受けないようにとか、気分を
語学を学ぶ時間を確保すること。これはあらゆる言語を学ぶ時に最初に直面する問題だ。 大人の場合、仕事、生活、人間関係で人生の時間は埋め尽くされているように思える。だからまず、1日の中で、言語を学ぶ時間を無理やりにでも決めなくてはいけない。 緩めのルーティンを設定するのがいい。 ほぼ毎日、ほぼ同じ時間帯に、ほぼ同じくらいの量を学ぶ。僕は朝7:00~10:00くらいの間で、1時間くらいを、語学学習に当てるようにしている。 この「ほぼ」というのは結構大事だと思っている。急な仕
最近はよくスペイン語の本を読んでいる。 僕は言語をある程度学んだら、原書でどんどん読むようにしている。面白そうな小説を選んで、少しくらい意味がわからなくてもどんどん読み進める。 外国語で読書を始めると、最初は全然内容が入ってこない。意味がわからなくて、途中で断念してしまう人も多いみたいだ。僕も英語で本を読み始めた時は、よく挫折していた。 でも、ある時期から、わからなくてもいいやと思って、とりあえず読み進めてみた。そうすると、あるところでふっと理解できるようになってくる。
世界中の多言語話者が集まるイベントがある。ポリグロットカンファレス。この世界には10ヶ国語、いや20ヶ国語以上話せる人たちがいて、その人たちのプレゼンテーションを聞くことができる。 言語学的ものから、外国語学習による人生の変化まで、言語の持つ様々な側面から話をしてくれる。 2019年に日本の福岡で開催された時に、僕ははじめて参加したのだが、それはそれは刺激的な3日間だった。 その時の動画。恥ずかしながら僕も少しだけ登場している。 昨年は、コロナの影響でオンラインでの開
言葉を学ぶ上では、文脈が本当に大事。文法よりも、動詞の活用よりも、まずコンテクスト。その単語や表現が、どのような状況や前後関係で使われているのかを意識すること。 意味は文脈の中に存在する。文脈から切り離された意味は、お好み焼きからキャベツだけ取り出して食べているみたいなものだ。違うか。 僕は、自分で学ぶ時も、教える時も、できるだけたくさんの例文をつくるようにしている。一つの単語やイディオムも、様々な文脈の中で触れられるように。 そして、その文脈は自分の生活に関わりのある
あけましておめでとうございます!今年も語学を中心に新しいことに挑戦していきます。 今年の最優先言語は、スペイン語です。以前から学んでいたのですが、昨年は英語・中国語に集中していたこともあり、しばらくお休みしておりました。 なんで、スペイン語なのか。 3年ほど前に、スペイン・バスク地方のビルバオを訪れたことがあります。ビルバオは食文化がとても発達していて、素敵なレストランがたくさんありました。特にシーフードは美味しかったな。ピンチョスも最高でした。誇りを持ってまちづくりを
言語を学ぶ上で、一つ原則をあげるとすれば、それは、「言語は教わるものではない」ということだ。外国語は自ら学ぶことで身につく。 僕はオンラインで様々な先生のレッスンを受けている。しかし、基本的に教わるという姿勢はとっていない。先生を選ぶときも、僕の学習をサポートしてくれていると感じられる先生を選んでいる。 僕自身も、オンラインで日本語のレッスンをおこなっているが、生徒の自発的な学びを引き出す、あるいはそれを徹底的にサポートするという意識を常に持っている。 今や、学びたい内
外国語に限らず、僕たちは何かを学ぶ時、いかに効率よく学習できるかを考える。時間もお金もできるだけかけずに、どれだけ早くペラペラになれるか。これは多くの人が望んでいることですよね。 だから、「半年で英語ペラペラになる!」とか、「スキマ時間で身につく!」とかいう謳い文句が語学学習の教材やメソッドでは多い。 効率化。これは語学学習に限らず、仕事、生活、現代社会の全てにおいて、 僕たちの行動の基準みたいになっているようだ。最短距離で結果にたどり着くことが善になっている。 しかし
僕は、「忘れる」ということにけっこう恐怖を感じている。全て覚えておきたいという欲がある。だから、よくメモをとっている。英単語から旅行の思い出まで、パソコンやらノートやらに書き留めている。 語学学習でも一度学んだことはできるだけ、忘れたくない。だから、アプリを使ったり、ノートになんども書いたりして、記憶を定着させることに、エネルギーを費やしている。 しかし、それでも人は忘れる。全てを覚えておくことは不可能だ。 いや、むしろ僕たちは忘れないと次に進めない。記憶することばかり
それぞれの言語には特有のリズムがある。 たとえば、学んだことのない言語でも、音を聞いただけでどの言語かわかることはよくある。僕たちは意味は理解できなくても、それぞれのリズムの特性を感じ取ることは、比較的早くできるみたいだ。 最近、複数の言語を学ぶ中でわかってきたことは、このリズム感がとても大事だということ。 僕たちは「勉強」というと、どうしても答えがはっきりしているものから取り掛かろうとする。外国語でいえば、「文法」「語彙」「発音」など正解がしっかりあるものの方が、「勉