【考察】日本人に最適な英語学習法とは?ヒントは恥の文化とポケモンです。
こんにちは、ゆうです。
今日は巷で言われる「恥ずかしがらず話して英語を身につけるべき」という説を検証していきます。
ポイントを先におさえておくと、
【1】恥の文化を持つ日本人は、元来合わない勉強法
【2】ポケモンの戦闘に例えるとその理由がわかりやすい
【3】「型」を先に作り込む勉強法が日本人の国民性に合う
単語も文法も完璧じゃない上に、英語を話すというのはとても怖いですし、何よりも英語ネイティブと話すというのは恐怖そのものです。
戦闘に置き換えてみると分かりやすいと思いますが、装備も実戦経験も乏しいのに、格上の装備を身に着けているベテラン兵士と戦うようなものです。
勝てる確率は何パーセントでしょうか。
勝つとまでは言わなくても善戦できる可能性はどのくらいでしょうか。
恥を捨てて英語を話すという勉強法が、どれだけの勇気を必要とし、どれだけの恐怖を克服しなければ実践できないか改めて思い知らされます。
さらに、日本人では後述する「恥の文化」を持っているため、元から戦う士気が低い兵士を脅かして前線に送り込むようなものです。
冷静になって考えれば、無理ゲーであるように見えるのは私だけでしょうか。
私は英語がペラペラ話せるから、自分が通ってきた道だから、という根拠で講師が英語初心者に、話すことを強制するのは果たして正義なのか。
だからこそ今日は一回立ち止まって、体当たり式で英語を話すことの効果、及び日本人の国民性を十分に考慮した英語の上達法について考えてみましょう。
1.勉強法の選択の本質はポケモンから学べる
私たち一人ひとりには自分に合った勉強法があると言われています。
どんな判断基準で勉強法の良し悪しを考えるかと言うと、相性ではないでしょうか。
そして、相性という観点から勉強法の選択を考えるとき、参考になるのがポケモン思考です。
例えば自分のポケモンが草属性で、手相手のポケモンが炎属性の時、自分のポケモンは圧倒的に不利になります。
反対に自分のポケモンが水属性で相手のポケモンが炎属性だったら、今度はだいぶ有利に戦闘を進めることができるでしょう。
このように、同じ戦闘相手であっても相性次第ではイージーモードになったりハードモードになったりします。
それでは英語の勉強はどうでしょうか。
体当たり方式で英語を話す勉強法は果たして日本人と相性がいいのでしょうか。
私の考えですが、一部の日本人にとっては相性は抜群ですが、その他の大多数の人にとっては非常に相性が悪いと思っています。
Youtubeやブログの動向を見ていると、現状は、たまたま体当たり式と相性が良かった日本人が英語を習得でき、自分が通った道を他の人にも通らせてあげたら英語がマスターできるだろう、という思考法を押しつけているように感じるのは私だけでしょうか。
相性の差を考慮しない先生がいい先生で、
炎属性のポケモンの戦う時、たとえ自分のポケモンが草属性であってもゴリ押しで戦えと指導するポケモントレーナーはいいポケモントレーナーだと呼べるでしょうか。
それではいったい、
日本人の属性は何なのか、
という質問が湧いてきますよね。次の章で解説をしていきます。
2.恥の文化を活かした勉強法
日本人と相性が合う勉強法は日本人の国民性と相性が良い勉強方法です。
それがちょうど昨日の記事でも書いた「恥の文化」というもので、今後も何度か当ブログで出てくる重要なキーワードとなります。
簡単に言うと、
他人の目線を気にする精神文化で、隠れたい、衝突を回避したい、という行動文化を生み出します。
英語学習の時、文法や単語の間違いを気にしたり、発音のミスに過度に敏感になるのも、この恥の文化から来ているのだと思います。
英語教育界では、こうしたミスを気にすることは悪であると主張する傾向がありますが、それは自分たちのルーツを否定するようなもので、個人的にはあまり好きではないです。
なぜならそのような否定は、生産的ではないからです。
自分たちが本来持っている属性から目を背け、闇雲に、特攻攻撃を仕掛けることが正攻法である、という戦時中の狂った思考法の再来でしかないと思います。
つまり根本的な解決にはなっていないのです。
では根本的な解決法とは何か。
私には2種類あるように思えます。
一つ目が草属性のポケモンが水属性を獲得するように、恥の文化を持つ日本人が、欧米のようにイケイケドンドンの文化を吸収し性格改造を遂げること。
二つ目が、日本人が元から持っている属性を活かせるような勉強法を採択すること。
文字数の関係から今日は二つ目の方法について書いていこうと思います。
3.具体的方法は「型」を身につけること
日本人が元から持ってる精神文化を活かすのであれば、日本にあって海外にはないものに目を向けたらヒントが得られるはずです。
そこで私が着目したのは武道です。
日本には古来から柔道、剣道、弓道と「道」がつくものが存在しています。
それは他でもなく道が誕生するだけの精神文化土壌があったからではないでしょうか。
では「道」とは何なのか?
これについて語るだけで何十記事も生成できると思いますが、一番大事なところだけかいつまめば、「恥ずかしくない振る舞いを身につけるための修行修練文化」になると思います。
良くも悪くも恥の文化が道の基礎になっているように見えます。
道に関わる部活をしていた人は、挨拶の仕方、歩く時の姿勢、心の持ち方、ものの食べ方まで、基本的な生活習慣を叩き込まれたはずです。
試合や稽古をしている時でも、それ以外の時でも、人から見られて恥ずかしくない立派な人間を作るにはどうするのかというのを徹底的に追求したものが道です。
そしてその過程で生まれた考えが、「型を作る」というものです。
型を身につけたらとりあえずは恥ずかしくない。
故に柔道、剣道、弓道、人づくりの考えが根底にある道には型があり、とりあえず初心者は型を覚えること要求されます。
このような価値観の土台があるならば英語学習でも同じことをやったら良いのではないか。
つまり、
発音、文法、単語力、これらすべての型を身につけ、恥ずかしくないようにするのが日本人の気質に合った勉強法ではないでしょうか。
・ちなみに最重要視すべき「型」は発音です。その理由は、
一言でまとめると、「第一印象」に繋がるからです。
下の記事にまとめましたのでご覧いただければと思います。
そして、
英語を道として見ることで、ある本質が見えてきます。
型を身に付けること、及び、それに必要な知識のこと、
つまり道に関する理(ことわり)を先人たちは重要視し「道理」と名づけました。
従って日本人の英語習得のプロセスを早めるのは、
道理を完全に無視をした特攻スタイルの英語の実戦ではなく、学習道理に沿って勉強する通り通りスタイルではないでしょうか。
このような文化的背景を考えると、そのほうが日本人の国民性的に合っていると思うのです。
まとめ:
この3点だけは
今日の記事のポイントはこの3つです。
【1】恥の文化を持つ日本人は、元来合わない勉強法
元から明るい性格を持つ人を除いて、自ら進んで恥をかきに行く勉強法は日本人の国民性には合わない。
【2】ポケモンの戦闘に例えるとその理由がわかりやすい
草属性が炎属性のポケモンに挑むように、「恥の文化」と「体当たり英会話」の相性は悪い。
【3】「型」を先に作り込む勉強法のほうが日本人の国民性に合う
水属性が炎属性に挑むように、「恥の文化」と「型を作る」勉強方法は相性が良い。
そして、まず発音から始めましょう。
発音は英語力と、第一印象 (人格)の基礎となる大事な型です。
今日の記事が皆さんの英語力の糧になったことを祈って。
それではまた!
1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。