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【第5号】売れる健康食品研究所が注目する週間ニュース

9/1〜9/7の間で健康食品業界の中で、注目したニュースを発信します。

市場に関するニュース

【青汁】今年上期はマイナススタート 下期挽回なるか

年上期の青汁製品(グリーンスムージー含む)は、前年同期比でマイナスとなり、通期でも2年連続の市場縮小が危惧される。3月の紅麹問題に伴う機能性表示食品や健康食品離れ、食品・日用品の値上げラッシュなどを受け、消費者の財布の紐はより固くなっている。青汁製品の市場が飽和状態の中、販促費用を絞る企業が見られ、青汁自体の露出が減少している点も、売れ行きにブレーキを掛けているもようだ。
一方で、機能性表示食品や有機製品、ゼリータイプなどは引き続き順調な動きを維持しており、今年下期の市場を牽引することが期待される。この他、新たな成長市場の開拓に向け、海外市場への展開を加速する企業も見られる。

健康産業新聞

青汁市場は7~800億円規模で安定的に推移してましたが、少しずつ縮小しているようです。
関連市場である野菜ジュースも市場縮小していることから、「野菜摂取」という文脈だけでは売上を作るのが難しくなりつつありますね。

引用元の記事では青汁市場が減っている理由は述べられていませんが、野菜ジュースと同じ構造かなと考察します。

野菜飲料市場が厳しい背景として、乳酸菌飲料やタンパク飲料などの台頭です。消費者からすると「野菜飲料=なんとなく体に良いイメージ」ですが、「タンパク質飲料=体作り」「乳酸菌飲料=整腸」と明確な健康価値があります。

そういった健康価値のわかりやすさが、消費者から支持されており、体への良い点が変わりにくい野菜飲料・青汁が淘汰されているのでしょう。

青汁市場の中でも、好調な製品はあります。
例えば、新日本製薬の「Wの健康青汁」は2年連続国内売上No.1になっています。

2023年9月期決算では「Wの健康青汁」は計画28億に対して、実績33.3億と大幅に上振れした絶好調な製品です。2024年の計画では41.2億と好調な売上が続くと想定しており、新日本製薬の育成ブランドの1つとしています。

3Qの段階でも非常に好調なので、2024年9月決算が楽しみですね。

新日本製薬決算資料

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