
アニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」OP原作ネタまとめ
2023年秋アニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」
既にご覧になられただろうか。まだの方は是非見て欲しい。
本作は「主人公・愛城 恋太郎(あいじょう れんたろう)が100人の運命の彼女と出会い、恋太郎ファミリーとして幸せになる」その様を描く作品だ。
そのテーマ上、アニメ化はほぼ不可能と言われていた本作がついにこの秋はじまった。スタッフの本気の作品愛に満ちている様は本編のみならず、OPアニメ映像にも感じられるクオリティであり、既に大成功を確信するほど。
既にノンクレジットOPも公開されており、筆者もヘビーローテの日々だ。
さて、本題。このOPは原作出典の小ネタが非常に多く盛り込まれている。
原作からのファンとしていてもたってもいられずまとめてみたので、原作の出典エピソードと併せて、紹介させていただきたい。
極力、アニメ未放映エピソードのネタバレにならないような紹介に努めているが、性質上どうしても先のエピソードへの言及がある点は御留意をば。
タイトル表示まで
・唐音のマグカップ

アニメ公式Twitterのヒロインビジュアルより。
なお、本イラストを手掛けたのは原作作画の野澤ゆき子先生ではない。
総作画監督にして、2話の猫の声優としても参加している矢野茜である。
/
— TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』公式 (@hyakkano_anime) October 8, 2023
#アニメ100カノ
❤院田唐音❤
✨ヒロインビジュアル公開✨
\
唐音との“いつかのデート”の想い出のワンシーンを大大大大大公開💕#富田美憂 pic.twitter.com/3USzCcypOZ
・王冠恋物語

第3話 好本さんより。
王冠恋物語は「サークレットラブストーリー」と読む。
3人目の彼女・静の愛読書。作中、本書の記述が静によってたびたび引用されるのだが、王道の騎士道ファンタジーにしては色々とセリフが濃い。
・ペペぺのペン太郎


第29話 ペン太郎の大冒険より。
5人目の彼女・楠莉が大ファンのアニメ。3チャンで放映されている。
このあと恋太郎宛に届けられた楠莉からのラブレターの便箋に描かれているペンギンのマスコットもそれ。タキシードサムではない。
名前と眉毛が恋太郎に似ており、ファミリーにも好評。以降のエピソードでもしばしば登場する。コラボグッズも多数あり、作中でも大人気な模様。
サビ開始まで
・梳杉町

第97話 恋太郎ファミリーVS四町対抗市民運動会より。
恋太郎たちが住む町の名前。「すきすぎちょう」と読む。
本エピソードではライバルである木雷杉町(きらいすぎちょう)の他にも不津宇町・度血裸加戸家場酢木町が存在することが分かる。読みはお察し。
バスの行先に表示される梳杉町立病院は作中未登場だが、恋太郎が唐音に病院送りにされるなど、病院自体は登場したことがあるので多分それ。
また、4人目の彼女・凪乃をお姫様だっこしながらバスと並走するという化物じみた身体能力を恋太郎が発揮しているが、ここまで直接的に人間離れした動きが原作で描写されたことはあまりない。どちらかというと、常人のフィジカルしかない持たない少年が、超人的なメンタルと彼女への愛で不可能を可能にしていくのが本作の魅力である。でも、恋太郎だしな……。
・羽香里のブロマイド

第15話 さよならの理由より。
羽香里は恋太郎にセクシーブロマイドを送っていたことが判明する。
ただし、本エピソードで「急に送られてきた」と恋太郎が言及しており、OPアニメのそれは「最新のブロマイド」ということは逆算するとOPアニメの出来事は原作第3巻以降の時系列である可能性が高い。しかしその場合、OPアニメ内の屋上の彼女の数が矛盾するのだが、これを真面目に解釈するとだいぶ面白いことになる。このあたりは今後、別記事で。
・キュン

いつものヤツ。
本作における恋人の為の振る舞いがクリティカルした時に発生する表情。
彼女側がこの表情をすることもあれば、画像の通り恋太郎がすることも。
代表的なのは第37話 好き好き大好き❤で、この時の恋太郎の発言は必見。
ちなみにこの表情が初めて披露されたのは第2話 はじめてのチュウにて。
由緒正しすぎる表情。第23話などキュン以外の反応もしばしば。
サビ以降
・呉莉羅連合

第14話 愛と魂を賭けた聖戦 より。
呉莉羅(ゴリラ)の名の通り、メンバーは全員ゴリラ顔の暴走族集団。
以降も定期的に再登場しており、100カノの代表的なサブキャラ。
ちなみに、初登場時は総長以外は男性だったが、第25話で再登場して以降は総長含め全員が女性のレディース集団という描写がされている。
眼鏡のかわいい子は総長の彼氏のユウ君。相思相愛の様子。
・謎の女性

第15話 さよならの理由 より。
原作読者にはいまさら紹介するまでもないし、アニメ勢の方々に紹介するのは大きなネタバレになるため、詳細は伏せるが、すごい重要人物。
……その髪色と花飾りの通り、羽香里の関係者である。
ちなみに、こんな「ラスボスっぽく雷の夜に部屋の電気もつけずにワインを嗜む」ようなシーンは、原作には1コマたりともない。
・あーん

5人同時にあーんするシーン自体はアニメオリジナルだが、複数人がかりであーんするのは第4話 いちゃいちゃ回と思いきや で描写されている。
この時は羽香里と唐音が同時に恋太郎にあーんしており、恋太郎も思わず「グルメ界の聖徳太子か俺は」と叫んでいたが、アニメOPでは苦も無く全員に応えており、恋太郎がモンスターとして進化している様がうかがえる。
ちなみに、OPアニメ内では恋太郎の口に錠剤をぶちこんでいる彼女が1名おり、これは原作での描写から凪乃によるものとも思われるが、実際は直前の5人の並びやそれぞれの袖から、楠莉が犯人であることが分かる。
凪乃のおかずは卵焼きやブロッコリーと、かなりまとも。一方で、楠莉は錠剤・お茶(缶ごと)・謎の液体と、明らかに弁当の中身ではない。
他にも、登校中の彼女たちを助けながら学校と家を15分で往復する恋太郎、全体的に原作に無いバグり方をしている凪乃、エッグトーストをラピュタ食いする神様など、スタッフの仕込んだ小ネタは多数あり、その本気度合がうかがえるのだが、今回は原作に出典があるネタを紹介した。
原作にない小ネタというか、OPアニメの内容自体が考察に値する内容でもある為、そのあたりは別途まとめたいのだが、本稿はここまでとする。
君のことが大大大大大好きな100人の彼女は週刊ヤングジャンプにて連載されており、Webマンガとしてはジャンプ+やヤンジャン!でも掲載されている。特に、ヤンジャン!は毎週木曜に本誌と同じく最新話が常に掲載されているため、最速で本編を追う事が出来る。
アニメで興味を持った方、そして本稿で紹介させていただいたエピソードが読みたくなった方は是非とも原作にも触れてみてはいかがだろう。