スペイン夏の陣2023(9)〜バレンシア〜
さてグラナダ弾丸に続き
今日も公演設定がない日
まーたどっか弾丸で行ったんでしょ~
って声も聞こえて来そうだけど
ある意味正解で、ある意味不正解
実はこの旅のもう一つの目的が明日ある
それは。。。
トマティーナ🍅
スペインの南東部ブニョールという街で
毎年8月の基本最終水曜日(水曜日が5週ある年は要確認)に行われる
あのトマト投げ祭りが30日に開催される
いやこれはもう行くでしょ
って調べ始めたんだけど
このブニョールという街が
バレンシアから私鉄で一時間ほどかかる場所で
しかも小さな街で宿泊施設等ほぼなく
どうやらマドリッドからの
「🍅弾丸トマトまつり🍅」
は無理そう
しかもこの日は夜にファルキート公演があるので
夕方にはマドリッドに戻らなければならない
これらの条件を頭に入れて
まずはトマティーナが何時に開催されるかと
色々な記事等をみると、11時から1時間程度らしい
(正確な時間は「トマティーナ編」参照)
バレンシアは行ったことがない都市なので
鉄道周りがよくわからないけど
スペインでは私鉄であっても通常1時間に1本くらいは運行している
(実は私はこの交通網を自分の目で確認するためにスペイン中を旅していると行っても過言ではない)
であれば
トマティーナ終わりから3時間ほどでAVEに乗れるはず
バレンシア~マドリッド間の高速鉄道AVEは
所要時間2時間程なので
列車の予約がとれれば
夜までにマドリッドに戻ってくることは可能
飛行機移動も調べてみて
時間的には可能だったけど
万が一トマトまみれ🍅になってしまった場合
行動制限が多い飛行機は厳しいんじゃないかな
ということで今回は鉄道を選択する
そして行きはどうするか
マドリッド始発のAVEとかであれば
トマティーナスタートには間に合うかもしれないが
時間的にも色々危険すぎる
幸い弾丸マドリッドで行ける都市はほぼ行き着くした
バレンシアは今まで縁がなく行ったことがなかったので
これはやっぱり前乗りか
ということで29日はバレンシアで観光&一泊
翌日朝からブニョールのトマティーナに参加して
そのままマドリッドに戻って公演鑑賞というスケジュールを組む
おそらく風車1時間に負けず劣らず
危険なスケジュール
でもやる✊
バレンシアを制すれば
基本的にはスペインの主要観光地はほぼ制覇
絶対達成する~
と変な野望を抱え
この日からバレンシアミニツアーとなった
前置きが長くなったけど
そういうわけでバレンシアへの高速鉄道を予約したのだけど
マドリッド北部のチャマルティン駅発
南の方に行くのになんで北側の駅発だろーと思ってたら
実はアトーチャ発も何本かはあるらしい
なんか意味があるんだろうと
列車はチャマルティンを出て
どのルート通るのかと思ってGPS追っかけてたら
マドリッドの地下をずーっと通って
結局南のアトーチャの方に抜けて行った
(アトーチャ発でいいじゃん😅)
そして途中までスペインを南下して
そののち東へ向かう
いわゆる南でもみられるオリーブ畑の風景を抜けて
バレンシアに到着
そして一泊分+トマティーナ用の荷物をホテルに置きに行く
なんせこの日はホテルがほとんど空いておらず
たまたまホテル予約サイトのぞいた時に
バスターミナル近辺の大型ホテルが空いていたので値段厭わず予約した
バレンシアには大きな駅が2つある
バレンシア・ノルド駅
バレンシア・ジョアキン・ソロージャ駅
高速鉄道はソロージャ駅に到着する
そこから2~3分歩いた地下鉄ヘススJesús駅で
地下鉄1号線か2号線に乗って北に向かうと
3つ目の駅にバスターミナルがある
バレンシアは結構地下鉄がいい感じに走ってる
さてどうやって切符買うんだ?
自動販売機の画面開いてみて
路線図見比べて
マドリッドもそうだけどゾーニングが書いてあるので
このエリアで使える回数券買えばいいんだな
今日のバレンシア散策では結構メトロに乗るだろう
案内係もいなかったので
これかな?って適当に買ってみる
マドリッドもそうだけど
紙製のカードサイズのチケットに
薄い接触型のICチップなのかな?が搭載されてるっぽい
入場するときにピッて鳴って残回数が表示されるから
正しく買えたっぽい
マドリッドの地下鉄は降りる時に検札っぽいのはないけど
バレンシアの地下鉄は降りる時もタッチが必要だった
(不正乗車防止だろうな)
私のスペインガイドブックは10年ほど前のデジタルブックなので
このガイドブックと比べると新しい路線も結構できてる
先ほどいい感じにメトロが走ってるって書いた理由は
バレンシアの地下鉄は一つのホームに様々な電車が入って来る
1、2、3号線が通ってる駅なら
自分が乗る電車が来るまでホームで待ってる感じ
運行管理は大変だろうけど
場所が少なくて済むから工事の費用は抑えられるだろうな
多分新しい地下鉄だからこういう構成になってるんだろうな
って感心しながらバスターミナルの駅について
ホテルにチェックイン
おら~✋
オラ~
あれ?スーツケースは?
(ってさすが怪しいポイントよく見てるな)
今ね~マドリッド滞在中なんだけど、🍅の戦いのために来たの
わははは😂
みたいな会話があり
素晴らしいお部屋に通してもらって
速攻バレンシア見物に出かける
(基本的に「ホテルでくつろぐ」なんてことは私の辞書にはないので安全であればホテルはどこでもいい)
ちょうどお昼ご飯どき
ふっふっふ
ここまで待ってたパエリア🥘
バレンシア発祥のパエリア🥘
本場のパエリア🥘食べた〜い
でもきっと食事時ではどこも混んでるので
とりあえず駅に隣接しているショッピングモールの良さげなお店で
スペインのお昼時に出て来る「今日のメニューMenú del Día」を選ぶ
今日のメニューMenú del Díaとは
前菜とメインディッシュを
何種類か用意されている中から選ぶコース料理
大抵ドリンク一杯とデザートがついてお手頃価格になっている
👩🏻Menú del Díaお願いします
👨🏻🍳今日の前菜はあれとこれと、メインディッシュはあれとこれがあるよ
👩🏻じゃあガスパッチョとパエジャ(パエリア)で!
👨🏻🍳前菜は2皿選んで
👩🏻え?2皿?
👨🏻🍳そうだよ、あれこれそれ
👩🏻じゃあサラダとガスパッチョ。。。(入るかな)
って思ったけど結構いける
パエジャもいい感じの硬さで好みの感じ
でもお腹いっぱいでデザート入らないな~って思ってたら
デザートはコーヒーとあれと、、
コーヒー✋
ってとってもありがたいお店
スペインの昼食は14時~16時の間で食べられるので
お昼にこれだけ食べると
他の食事は基本的に軽食の簡単なもので十分となる
よしエネルギーチャージしたので観光~
っていっても
バレンシアって観光スポットってないんだよね
バレンシアと聞いて私が連想するのは
火祭り🔥とトマトまつり🍅とパエジャ🥘
パエジャは制覇、トマト祭りは明日
残るは火祭りなんだけど、時期が違うからな~
パンプロナの牛追い祭りみたいにやってる場所とか見にいくか
って思ってたらなんと
火祭り博物館なるものがある
うん、ここは外せないなって思って
地下鉄では行きづらいとこではあったけど
数回乗り換え15分ほど歩いて向かってみる
そもそも火祭りがどういうものか
あまりよく知らない
なんかが燃やされてるのは見かけるんだけど
なんの為にやってるとか
博物館に着いて
写真は撮ってもいいよ~という確認をしてから回ってみる
確かその年の最優秀賞になったものだけ燃やされず残る的なのは
聞いたことがある
すると
博物館に入って最初に飾られていたのが今年の優勝作品
ああなるほど
これのことかと思ったけど
思ってたよりずいぶん小さい
燃えている図柄が結構大きい感じだったので
勝手にねぷたの様な大きいもの想像してた
実際の人形は人と同じ大きさぐらいなんだな
というのが最初の感想
見進めていくと
どうやらこれらの人形を作る専用?の工房なるものがいくつかあって
それらの工房から毎年出て来る作品で優勝を争っているらしい
優勝できなかったいくつもの人形がまとめて燃やされるので
大きな炎となっていたみたいだった
一つ学習して展示されている過去の優勝分を眺めて回る
綺麗に保管されている人形と
歴代のポスターと
おそらく「ミス火祭り」的な美女の肖像画が館内には飾られていた
ふむふむ
スペインに春の到来を告げるお祭りだと聞いていたけど
割とローカル感溢れる感じなのね~
まあでも一回は見て見たいかなっていう感想を持ちつつ
博物館を後にする
さてバレンシアの目的は果たした(早い)
残り時間と回るルートを考える
境界フェチの私としては海が見たい
ここなら海は地中海だもんね~
どうやっていくんだろ
と地図をみるけど、このエリアはバスで移動する感じで
地下鉄の空白のエリア
博物館の外には
もの凄~~~い奇抜なフォルムの大きな建物がある
なんだありゃ
って地図を見ると「芸術・科学都市」とある
うんうんそれっぽい
じゃあ街でも見ながら
海に出る路線まで歩くかと
若干疲れて入るけど30分ほど徒歩でバレンシアの住宅地の中を北上して
地下鉄→トラムでいける昔の地図にはないビーチスポットへ向かう
駅の名称がスペインにしてはなんか珍しい名前
Neptú
って書いてあってトラムの終着駅になってる
不思議に思って乗ってると
「次は”ねっぷぅ”。終点です」
熱風👂???
聞き間違いかと思ったけど
綴り見ると確かにそんな感じに読める
到着してみると
いかにも西欧人が好きそうな
最新レストランとか海の家っぽい感じの建物が並ぶビーチエリア
しかしこれ絶対日本の「熱風」から付けたでしょっていうイメージ
バレンシア市役所に聞いて見たいわと思いつつ
やっぱりみんな海好きよね~
私は海を見るのは好きだけど
中に入るのは嫌いなので
大抵ふーんと写真撮って終わり
いわゆる境界マーキングの人です
よしじゃあ残るカテドラルとかのバレンシア中心地を見に行こう!と
海沿いからのトラムに乗って
(地下鉄回数券を停留所にある改札にタッチすれば一回分引いてくれる)
塔があるところまで戻る
思ってたより歴史を感じる塔を通って
カテドラルまでのバレンシアの目貫通りを通って
一番大きいと思われる広場に出て
広場から撮る写真に日よけが入ってしまうのに不満を垂れつつ
ノルド駅までの中心街を建物見ながらテレテレ歩いて
歴史はあるけどやっぱり新しい都市なんだな
っていう感想を持ちながら
満足なバレンシア観光を終了してホテルに戻る
大抵昼にたくさん食べてるので
スーパーで飲み物と果物かハムとか
簡単なものを買って夜はちょこっとつまむ程度で十分
翌日の🍅戦いに備える✊
(続く)