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自分が世界が変わるヨガ体験④

心の状態によって、世界は天国になったり、牢獄になったりします。だから、ヨガは心のコントロールを説いています。

ヘッドスタンド・カカーサナなどのヨガのポーズ。できる人とできない人の違いはわかりますか?もちろんコツや技術もあります。それ以上に、できる人は、できない人に比べてはるかに多くの失敗をしています。そして、ポーズが失敗しても、完成を楽しみにしていて、ヨガがとにかく大好きなことです。

子供の頃の母の教え『きつく当たる人には、いつもそばにいて、笑顔で優しくしてあげなさい。いつか変わるから。』そんな母はもう高齢になり、介護に忙しく当たり散らす私に「美人が台無しよ。疲れたら美味しいもの食べてらっしゃい。」と優しく笑います。母には勝てないと思った瞬間。

ヨーガ哲学・ヴェーダーンタ哲学を学び実践し始めると、今まで関わっていた人々が静かに離れていきます。不安が押し寄せてくるかもしれません。でも、入れ替わりに、人格的に成熟した素晴らしい人々が、やってきます。これは真実です。

介護や育児などで、自分に許容範囲を超えた重荷を背負ったら、思わず逃げ出したくなることがあります。でも完璧にこなせなくても、最後まで逃げずに向き合ったことは、確実に人格的に成熟し、賞賛に値します。

ヨガで世界を変えることはできないかもしれません。でも、ヨガで自分の体や心や意識や思考や行動が変わることで、生徒さんを始め、家族や取り巻く人々を、喜びの笑顔に変えることはできます。

ビジネスやスポーツを極めると、お金や地位が得られるでしょう。同じように、ヨガを極めると、シャンティ(平安)やアーナンダ(至福)が得られます。シャンティとアーナンダはお金や地位では、獲得できません。自分の感情や感覚や欲望をコントールすることによって初めて得られます。

旅行で重い荷物を背負ってると、動きづらいし疲れてしまいます。同様に、ヨガを通じてセヴァ(奉仕)が大切だと学び、家族や仕事など多くの責任という重荷を背負っていると、心身共に押し潰されてしまいます。解決策は、私の苦しみではありません、この問題はあなたに捧げますと神へ全託することです。

瞑想の究極の状態は、肉体意識だけでなく言葉も心も存在しなくなります。本当のところ、瞑想を言葉が存在しないものを、言葉で伝えることは不可能です。

『虚偽より真実へ、暗闇から光明へ、死を超えて不滅へ、どうかお導きください(asato ma sad gamaya・tamaso ma jyotir gamaya・mrtyor ma amrtam gamaya)』瞑想の後に唱えると、より浄化されていく美しいマントラ。唱える時の意識は、スワミとして神がいつも一緒にいてくださっているという自信です。

どんなに忙しくても、体に栄養を取り込むために、ご飯を食べるでしょう。同じように、ヨガや瞑想やバジャンや聖典学習など、自分と向き合う時間を確保することで、心と魂に栄養を取り込むことができます。

この地球上で唯一心から笑うことができるのは人間だけです。笑いは人間の健康と繁栄と幸福に計り知れないパワーを与えてくれます。笑顔の人には怒れないでしょう。孤独な時に満面の笑みで見つめられたら涙が出るでしょう。だからヨガで笑っても笑わせても大いに結構です。

『命よりも人格の方が高く重い』歳を重ねた人が、食物やお金や趣味等に楽しみ、長生きというご褒美を得ます。それは、素晴らしいことです。さらに、歳を重ねた人が、食物やお金や趣味以上に、愛とセヴァ(奉仕)を実践している人は、高尚な人格というご褒美を得ます。高尚な人格は神聖で永遠です。

世俗でも霊性でもヨガにおいても、自分が想っている私、相手が想っている私、本当の私の3つが一致することが理想です。鍵は、想いと言葉と行動の一致です。 想いと言葉と行動が一致している人は、神聖な人の印であると、太古インドの聖典でいわれています。

ヨガで培われた自分と向き合い内側を見つめる習慣は、社会の中で起こり得る問題や困難を、冷静に着実に解決するインスピレーションと実行力を与えてくれます。

*きらめく美しいヨガ的生活の体験から得られた言葉をまとめました。


愛と優しさをいっぱいありがとうございます!