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お遍路ウォーキング日記(185:六十四番前神寺へ)

【2024年7月8日(月曜日) Day 185】

 今日は札所六十三番吉祥寺を打った。実生活ではあまりに暑過ぎて朝のウォーキング以外には外出もしていない。ウォーキングだっていつもより距離が短い。まだ梅雨も明けていないのにどうなってしまうのか、こんな暑い時期は四国巡礼もオフシーズンだが、それでも歩いている人は歩いている。

 夏の暑さの中では歩きの人も大変だが、思いの外大変なのはバイク遍路だろう。バイク遍路だけは移動中に水分補給ができない。必ず止まる必要がある。また熱いエンジンの上に座っているのだから走っていないと暑くてたまらない。

 自転車遍路も相当大変。炎天下で有酸素運動をしなければならないのだから想像しただけでもクラクラしそう。ただし走っていても水分補給はできる。歩きの人も大変だが移動中の水分補給は可能。

 さて、今日打った吉祥寺について簡単に書こうと思う。

 吉祥寺という名前からして縁深いのは吉祥きっしょう天だ。吉祥天は毘沙門天の脇侍で、吉祥寺の本尊は毘沙門天だ。

 これは弘法がこの地を巡錫していた時にこの地で光る檜の木を見つけ、その木で毘沙門天と脇侍を彫って安置し、堂宇を建立したところから始まる。

 当時は今よりも南に寺があり、規模も大きく坊もたくさんある寺だったというが、豊臣秀吉の焼き討ちにより全山焼失してしまった。

 その際に末寺があった場所に本尊を移し現在の吉祥寺がある。

 江戸の時代に土佐沖で遭難したスペイン船が救出されたお礼にと長宗我部元親にマリア像を贈ったところそれを吉祥天と間違えてこの寺に安置されたという話もあり、この寺には非公開ではあるがマリア観音がある。

 このお寺の本尊、毘沙門天は現世の利益ありと崇められるが、実は四国札所の中で毘沙門天が本尊なのはこのお寺だけである。

 境内の手水場の脇に成就石と呼ばれる穴の開いた石がある。正面に立ってそこから金剛杖を穴に通すことができれば願い事が叶うと言われている。境内では本尊と同じくらいに人気があって団体お遍路様御一行が来るとみんな試したがるので静かな時にゆっくり試すのをおすすめする。

 このお寺のすぐ横には有料駐車場があり、車を預かってくれるので安心はできるのだが、各札所ごとに駐車料金を取られるのには抵抗のある人はすぐ近くに規模が大きくてまるでショッピングモールのようなマルナカがあるのでそこに車を駐めて歩いて行くこともできる。六十二番宝珠寺から吉祥寺に向かって国道沿いを進めば吉祥寺の手前左手にある。

 このマルナカ氷見店は規模が大きいので蝋燭や線香などの巡礼用品の調達にも便利だし、うどん屋まである。

 次の札所は小松からは少し離れたところにある札所六十四番前神寺。国道11号線を東に進めば迷う事なくたどり着ける■

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