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入院日記1 8週目 10月14日

 いつものように6時前には目が覚め、6時半くらいにはコーヒーを買いにコンビニへ行く。すると妻からメールが来てわんこのお散歩で病院の横を通るというので急いで一階から五階のデイルームへ移動した。妻は今日テレワークの日だった。

 朝食は「エール」を観ながら食べたが、今朝の「エール」は戦場のシーンがあまりにも酷過ぎて観ただけで沈んでしまった。1番リアリティに欠けていたのは長髪の兵士ががいたことと森山直太朗の歌が上手すぎたことかも知れない。

 その後9時を過ぎてからリハビリに行ったがその頃の面々が段々早く来るようになっていつも人がたくさんいる。以前それが嫌で行く時間を早めたのに。

 今日は新しく来るコルセットの話をし、他にも入浴のコツなども教えてもらった。階段の訓練途中で腰の痛みが激しくなり途中で帰る。部屋に戻るとシャワーの予約をしておいた。凡そ十日ぶりの入浴である。

程なく呼ばれて一般外来でコルセットを受け取った。その際には微調整などもしてくれたので装着時の問題はないと思う。それにしてもこれまでのあの仰々しいコルセットでさえもプレタポルテだと言うだけあって今度のオートクチュールのコルセットはまさに鎧みたいなものた。しっかりと装着すると深呼吸もできぬほどの苦しさを感じる。しかし今後は否応なしに正しい姿勢を保つことになるので効果の程は期待してもいいかも。その代わり今度という今度は本当にブリキの樵になってしまった。写真は後日。

 部屋に戻ると昼食。その後しばらくは横になって休んでいたが、このコルセットは装着しても寝られる。


 あまり横になっていてもつまらないのでデイルームに行って写経などをしていた。座っているのも多少は楽に感じたかもしれない。

 午後3時からシャワーの予約を入れておいたので久しぶりにシャワーを浴びる。背骨に負担がかからないようにする究極の姿勢は立っていることなので顔や頭は立ちながら洗い、その他の部分は背中にお湯が当たるようにしてまっすぐ座った。

 しかしながらやはり多少は腰にも負担がかかり、シャワーから直後はコルセットが新しくなっても腰がじわじわ痛んでいた。

 夕方再びデイルームに戻るとAmazonで杖を探していた。リハビリの先生に相談したらノルディックのように両手に杖を持った方が機能的で見た目にも老けては見えないと言うアドバイスだった。で、ノルディックポールっていくら位するのか調べてみると思いのほか安かった。因みに院内コンビニでも杖は売っているのだがそちらは6,800円もして、それこそ歩行困難なご老人が携えるような杖だった。その半額以下で二本組みのあのポールは買える。

 妻は夕食時にやって来た。まずはコルセットを見て驚いている様子だった。夕食を終えてデイルームへ行きノルディックポールの話もしておいた。今日は少し大きめのパーカーを持ってきてくれてコルセットを装着した上からでも着られた。

 もう一つ週末の外出、外泊についても相談をしてみたらあっさりとOKが出た。ということで週末は日帰りか1泊で家に帰れそうだ。あとはこのコルセットの実力がどんなものかによって実現するかどうかも決まりそうだ■

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