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スマホ遍路日記(224:七十六番金倉寺〜七十七番道隆寺)

【2023年11月30日(木曜日) Day 237】

 今日は札所七十六番金倉寺を打った。明日はおそらくその次の七十七番道隆寺も打てそうである。

 今日はすでに昨日打った札所七十五番善通寺の話。善通寺はとにかく札所の中でも最大規模を誇る。そもそもが寺そのものが一つの町のような規模だし、行政的にも善通寺市という一つの都市になっている。

 寺の名前が市町村の名前になっているのはこの善通寺と同じ香川県の観音寺の二つだけだ。

 善通寺は唐から修行で戻ってきた弘法大師が故郷の地に唐の長安にある師が住んでいた青龍しょうりゅう寺を模して作った寺院が始まりで、父の名前の善通よしみちを寺号にしたもの。その後鎌倉の時代には弘法大師が生まれた地ということで誕生院という別の寺が建てられる。

 明治の時代に入り善通寺と誕生院は統合されて現在の善通寺となった。今現在は真言宗善通寺派の総本山で四国霊場会の本拠地でもあるし、年に一度先達研修が行われるのもこの善通寺だ。

 それだけ四国八十八ヶ所巡礼にはなくてはならぬ存在なのだが、巡礼のなんとも政治的な側面は無視しても善通寺には大きな本尊と言い、五重塔といいとにかくお寺に来たというリアリティを強く感じるものである。

 なので善通寺を打つ時は前日には市内に入り朝一番で打つのか個人的に好きだ。広い寺の敷地内をあれこれ見てのんびりとひとつのお寺をお参りしたい。

 そしてもうひとつ忘れてはならないのが仁王門近くにある「かたぱん」だ。とにかく歯の弱い人にはお勧めできないくらいのカチカチのお菓子だがこれがとにかく美味しい。そして非常に有名で朝のうちに行かないとまず売り来れ手に入らない。午後に買えた試しはないシロモノだ。

 このかたぱんの為に善通寺は朝と決めている。こうしてとかく急ぎがちになる巡礼もここは時間をかけてお参りしたい、それが善通寺である■

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