お遍路ウォーキング日記(222:七十二番曼荼羅寺へ)
【2024年8月14日(水曜日) Day 222】
今日も歩数は一万歩には届かずだが体調があまり良くない中でこれだけ歩いていれば御の字だろう。
尚、主治医から退院の許可が出たので入院生活は今日で終わり、しばらくは安静にするためにウォーキングも短縮コースをさらに短縮させるかまたは中止ということが増え、更にペースは落ちるかと思われる。
今日は札所七十一番弥谷寺を打ち、現在は次の札所の曼荼羅寺へと向かっている。
今日打った札所七十一番弥谷寺について簡単に書こうと思う。
この寺は聖武天皇の勅令により行基菩薩が建立したと言われ、後に弘法も幼少の頃に学んだという。その後唐から戻った弘法はここで蔵王権化のお告げを受けて千手観音増を安置した。
この寺は陸奥の恐山、豊後の臼杵と並ぶ日本三霊山に数えられた霊山で信仰も厚かったが天正の兵火により焼けてしまう。後に丸亀藩主の京極氏により再興された。
この寺はアップタウンのとにかく激しい札所。一番下の駐車場から石段を登る。途中に山の中腹に当たる場所にも駐車場がある。
かつては下の駐車場、上の駐車場と使い分けていて、上の駐車場は有料、下は無料だった。そしてバイクは上も無料なのでバイク遍路は上の駐車場を利用した。
今では二つの駐車場の間にシャトルバスが運行されていてそれに乗れば途中からのスタート。乗らなければ一番下から石段を登る。その差は約300段近く。その間には茶屋などもあり雰囲気を楽しむのなら一番下から登るのも良いかもしれない。
ところがこのバス、わんこは禁止なのでわんこ連れの場合は否応なしに一番下から上らなければならない。
上の駐車場からはいきなりキツイ108段の階段で始まる。上り切ると大師堂があるがそこでさえ更に数段あがる。そして本堂はそこから更に170段近くの石段を上る。まさに四国札所最強の階段寺だ。
まずは本堂を打つも本堂は狭く人が殺到すると少し待たされる恐れもある。団体お遍路様御一行には気をつけてもらいたいが、あまりに石段がきつくてご年配の方は一番下や大師堂から遥拝をする人もいる。
大師堂は納経所も兼ねていて詰めている寺の人の前で読経をする事になる。大師堂に上がるには靴を脱がなければならず、これが実に札所六十一番香園寺以来だと思う。
無事に寺を打ち終えると今来た道を戻らなければならないが、大師堂直前の108段は下りもきついので要注意。
札所一ヶ寺打つのに余裕を見ても30分で何とかなるだろうと他のお寺なら通用する時間の感覚もこのお寺に関しては全く通用しない。特に冬場でこのお寺で打ち止めと云う場合には十分気をつけないと真っ暗な中で石段を延々と下る事となる。
この寺を打つと次の札所七十二番曼荼羅寺とその次の七十三番出釈迦寺はすぐに隣り合っている。その後も讃岐最大の札所、七十五番善通寺までは札所の間が短くテンポ良くお詣りができる■
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