保健師時代を振り返る③
大切な皆さま、こんにちは。
人の存在に支えられ、助けられていたことに改めて気付いた前回。
今回はまた、どんな思いが出てくるのでしょうか。
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5.たくさんの出逢い
「お互い様の心」
「周りの人の素晴らしさ」
をあらゆる場面で感じながら過ごす毎日。
今思えば、そんな風に感じられる環境であったこと、
そんな風に私を育てて下さる方達の存在、出逢いに心から感謝です。
職場の方達も温かい方ばかりでしたが、
住民の皆さまも心優しく温かな方が多かったです。
時々、私が勝手に「えー!?どうしましょう!?」となったり、
愛のあるご意見をいただくこともありましたが、
その全てが本当に有難い時間であったと思います。
「怒ること」
単純に「怒り」ということだけ考えれば、なんだか怖いもの?
とも思ってしまいますが、そこにも沢山の想いが溢れています。
何の理由もなしに「怒り」の感情が湧くことはありません。
「何か」が必ずあったのです。
それに気付けなかったり、上手く言葉にならなかっただけ。
暴力や何かで人を傷つける、攻撃することがオッケーということでは
ありません。
ただ、「怒る」ことにも体力がいります。
湧き上がった感情を伝えるために、出向いたり、電話したり、誰かに話してみたり、あらゆる方法を自分の時間を使って考えているのです。
その方の大切な時間を使って考え、思いを伝えて下さった、
という行為に対して感謝なのだと思います。
その上で、
なぜそんなことが起きたのか、
未然に防ぐ方法はなかったのか、
この後、どうするか、
ただそのことをコチラ側は繰り返し考えていくしかありません。
保健師であり、一公務員であった私ですが、
もちろん全て住民の方の思い通りに叶えてあげることは出来ません。
「出来ること」・「出来ないこと」
をきちんとお伝えすることの大切さを学ぶと共に、
それが、私に限らず他の方を守ることにも繋がるということを時間を掛けて学んできたように思います。
「怒り」は、時に「大きな愛」を感じるモノであったと今振り返ると感じます。
もちろん、ストレートに感謝を伝えていただいたり、
笑顔を見せていただけることはとっても嬉しかったです。
たくさんの人との出逢いが、私を一つ、また一つと成長させてくれました。
6.事業を運営するとは
「ここ(教室)に来るのが楽しみ」
健康教室に参加される住民の方から、
この言葉をいただけることも嬉しかったです。
様々な教室がありますが、介護予防教室も行なっていたので、
そのことをお話しします。
「運動・栄養・歯(口腔)」について、
実際に運動したり、学んだり、実践したりする中で、
参加される方々がやることは沢山あるのですが、
それをイキイキと楽しんで他でもない「自分のため」に努力されている姿を
「すごいなぁ」と感じたり、逆に元氣をもらったりしていました。
いくつになっても体力・筋力は向上するということを実際に見せていただく時間でもありました。
(私の方が体力がないかも!?となったことは内緒です。)
教室では、
運動は、健康運動指導士さん、
栄養は、管理栄養士さん、
歯(口腔)は、歯科衛生士さん
といった専門の方が関わってくださっていました。
他の教室では、またそこに合わせた方をお願いします。
では、保健師は何をしてたの?
という感じですよね。
教室が始まる前には、
何を目的として、
そもそもどなたを対象とするか、
課題を改善するために何が必要で何を行なったら良いのか、
ということから始まっています。
そして、教室が始まれば教室全体の運営、講師の方との連絡調整、参加状況の確認、教室の雰囲気、出欠席の確認、参加者の変化などなど、様々な所に気を配っています。
それだけで足りないこともあるかもしれませんが、そんな時は周りの方のお力も借りながら進めていました。
そして、保健師が講話を行うことももちろんあります。
少し(?)声が大きめな私は、話すことに向いていたようで、
教室に限らず、対面でお話しする時も
「あなたの声は、聴きとりやすい」
そう言っていただけたのも良い思い出です。
教室以外にも、健康診断、がん検診、乳幼児健診・相談や学校に赴くことや地域を回っての健康教育、などなど色々と事業はあるのですが、
今回は、私が関わることの多かった介護予防教室についてお話しさせていただきました。
続く…
日々色んなことがありましたが、
それがすべて経験となって今の私がいることに感謝です。
あの時お会いした方々がみんな元氣でいてくれたら、
笑顔でいてくれたら嬉しいなと思います。
また、次回。
いつもありがとうございます。
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