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保健師時代を振り返る⑤

大切な皆さま、こんにちは。

前回の記事を書きながら、私が保健師として働く中で、
自分の成長と共に見える世界は広がり、他人との関わりも増え、
沢山の人生を垣間見る中で「私」という存在そのものも考える時間が
増えていったようにも感じます。

今回もまた、お付き合いしていただけたら嬉しいです。

前回の記事はコチラ

続き…


9.隣の芝生は青い

人の数だけ人生があり、
その十人十色の世界に自分が関わらせていただいている、
という重圧を勝手に強く感じることが増えていきました。

私で良いのだろうか?
もっとできることがあるんじゃないだろうか?

そんな風に思っていました。

これは、私の長年の思考癖でもあるのですが、
誰に何を言われてもぬぐい切れない思いでもありました。

言葉を掛けてもらえたり、話を聴いてもらったりすることで
その時は浮上できるのですが、また同じことを考えてしまう。

我ながら不思議というか、
「よく飽きないなぁ」とも思っていました。

プラスで見ると、
「継続力がある」といったところでしょうか。

「私で良いのか、もっとできることがある」
この考えも
「もっと良くしたい!この人の役に立ちたい!」
その強い、むしろ強すぎる思いがあったのだと思います。

でも、それを行うには力不足なこと、
周りの方が素晴らしく出来る方達だったので、
「隣の芝生は青く見える」と言いますが、
私からすると
隣の芝生は尋常じゃないくらい青々と茂っていて素晴らしすぎる!
くらいの思いがありました。

自分自身のことはあまりよく見えていなかったというより、
見ることが怖くて避けていたのだと思います。

「私」が今どこにいるのか、
「私」は何をしているのか、
「私」を認めることから目を背けていたのだと感じます。

今思えば、
もっと自分のやっていることも認めてあげたら良かったのかもしれませんが、あの時の私にはあの時の私の良さがあったのだと思いたいです。

自分なりに一生懸命に働いていた、とは言えるかもしれません。

その時々でみんな頑張っているんですよね。
だからこそ、
「あの時の私ありがとう」
と声を掛けてあげたいです。

そして、改めてこの声掛けを出来るきっかけをくれたこの場所に感謝です。

ありがとうございます。

10.「私」がいる場所

隣の芝生は青い。

じゃあ、私がいる場所、私の芝生はどうだったんだろう?

正直な所、今となってはわかりません。

自分を見るのが怖かったから、自分の場所がどんなだったか「知る」ことも怖かったのだと思います。

でも、
思い返せば「私」の存在に気付いてくれる人がいつも必ず居てくれました。

「Mariちゃんは、十分やっているよ。」
「頑張ってるよ」

そんな風に言葉を掛け続けてくれる人達に囲まれていました。

感謝ですね。

何とか強くいようとする自分を必死に守って、
倒れないように足を踏ん張って走り続けていました。

足を止めたら進めない気がしたから。

そんなことはないはずなのに思い込みってすごいですね(笑)

私は私の場所に立ち続けていました。

色んなことがありながら、でも、何とか立っていたその場所は、
確かに「私の場所」でした。

見えなくても、目を逸らしていても、私が存在していたことは事実。

つまり、一つの場所として存在していました。

もしかしたら青々とした芝が生い茂っていたかもしれないし、
芝はないけど、何とも落ち着くのんびりできる場所だったかもしれない。

人が出たり入ったり、行き来するような場所であったかもしれません。

人の数だけ人生がある
と以前書きましたが、まったく同じ場所も存在しません。

それぞれに良さがあるから、人は自分の心地良い場所を選ぶことが出来るのです。

人も場所も環境も価値観も全てが自由なのです。

だからこそ、
自分自身が自分の心地良さを知っていること
選択できることが大切なのだと思います。

その大切さに仕事を離れて今やっと
本当の意味で気付けたのかもしれません。

私や私の場所を求めて来てくれる人、
隣の芝生を求めてくる人、
まったく違う所に行く人、
それでいいし、それがいい。

色んな場所があるから、自分らしさを知る
色んな場所があるから、自由になれる
色んな場所があるから、自分がわかる

私の場所は、誰よりも「私」をずっと守ってくれていたのかもしれません。

あなただけの場所は、どんな場所ですか?



続く…

いつもどこかで「自分の存在理由」を考えていました。

自分以外の人がいるからこそ考えられること。

この「考える」という時間が持てることも有難い時間だったのかもしれません。

それではまた、次回。

いつもありがとうございます。



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Poet Mari
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