肩関節の基礎編〜肩関節のフォースカップル
こんばんは!かまだです(^o^)丿
北海道はどんどん寒くなってきており、最近朝はいつも車の中はキンキンです☃
寒さには慣れますが、何故かこの季節の変わり目が一番寒い気が・・・笑
それはさておき・・・
今回は以前、肩関節のバイオメカニクスの記事でお話したフォースカップルについて、具体的にお話していこうと思います!!💡
以前の記事はこちら⇩
では行きまっしょう!
フォースカップルとは
フォースカップル(force couple) とは、異なる筋肉群が協調して力を発揮することで、効率的で安定した運動を生み出す関係性を指します💡
三角筋と腱板、僧帽筋と前鋸筋、棘下筋と肩甲下筋の3つのフォースカップルについて解説します!
三角筋と腱板のフォースカップル
<各筋の役割>
• 三角筋:主に肩関節の外転(上腕骨を上げる動き)
• 棘上筋:三角筋と協働して肩の外転を開始、関節窩に対し圧力をかける
• 棘下筋、小円筋、肩甲下筋:上腕骨を下方に引き、関節窩に押し付けて安定性を確保
<フォースカップルのメカニズム>
三角筋が上腕骨を外転させる際、腱板(特に棘下筋、小円筋、肩甲下筋)が頭骨を下方へ引きつけ、鳥口肩峰アーチを綺麗に通過することが可能になります
さらに、肩関節を中心とした滑らかな回転運動をサポートすると共に肩関節の安定性を保つというメカニズムとなっています
<機能低下>
腱板の機能低下(例: 腱板損傷)してしまうと、三角筋の力が腱板より優位になり、上腕骨が肩峰下でインピンジメントを引き起こす可能性があります。
僧帽筋と前鋸筋のフォースカップル
<各筋の役割>
• 僧帽筋上部線維:肩甲骨挙上
• 中部線維:肩甲骨内転
• 下部線維:肩甲骨下制
• 前鋸筋:肩甲骨を外転および後傾
<フォースカップルのメカニズム>
肩挙上時(屈曲や外転)、僧帽筋と前鋸筋が協力して肩甲骨を上方回旋させるとうのが主なメカニズムです💡
僧帽筋(上部線維と下部線維)は肩甲骨を上方回旋、下方回旋方向に引き(協調的に)、前鋸筋は肩甲骨の上方回旋と前方へ引き、安定させる役割があります
肩甲骨が正しく動くことで、肩関節の可動域が向上し、腱板や上腕骨頭の位置が適切に保たれ、インピンジメントのリスクを低減する効果があります
<機能障害>
僧帽筋または前鋸筋の筋力低下や不均衡(例: 前鋸筋麻痺)は、肩甲骨の動きの不調和を引き起こし、肩関節の不安定性や痛みをもたらします(肩甲骨不安定症)
棘下筋と肩甲下筋のフォースカップル
<各筋の役割>
・棘下筋:肩関節の外旋
・肩甲下筋:肩関節の内旋
<フォースカップルのメカニズム>
棘下筋と肩甲下筋は、肩関節の回旋動作において反対の作用を持つ一方で、上腕骨頭を肩関節窩の中央に安定させるために協調します💡
このバランスが崩れると、上腕骨頭が関節窩から逸脱し、動作中の不安定性や疼痛を引き起こす可能性があります
<機能障害>
棘下筋または肩甲下筋の筋力低下(例: ローテーターカフの損傷や炎症)により、肩関節の不安定性が生じる可能性があります
本日の転用💡
今回は、肩関節における「フォースカップル」についての記事でした!
主に3種類ありますが、どれがかけても肩の運動は上手く行えず、何らかの問題を引き起こしてしまいますよね(;_;)
ここで重要なのは、筋単体の力ではなく、強調した運動が大切、ということです💡
もちろんMMTで筋力を見るのも大事ですが、実際に動作としてどのようにして筋が働き、強調して動くのかがイメージできていないと評価も治療もズレてしまう可能性があります!
協調性という部分も頭に入れておくと治療のヒントになるかもしれませんね!
では、また(^o^)丿