音楽:ザ・キュアー

70年代末から活躍するバンドに、「ザ・キュアー」がいます。音楽好きからは、「オルタナ・ロック」の元祖としても語られることも少なくないです。オルタナ・ロックとは、オルタナティブなロックという意味で、その時代の音楽シーンの主流(メジャー)に対して、「アンチ・テーゼを示す」、「(主流に)対抗する」、「もう一つの手法を示す」、「アングラでありながらファンの支持層が厚い」、「時代の一歩先をゆく(実験的、前衛的)」、「ジャンルに囚われない」、「カテゴライズ化を嫌う」、「スタンダードから外れる」という意味が込められています。ロック音楽の原理的な重要な要素を多分に含んでいるとも言えます。
ザ・キュアーの音作りは、空間系エフェクターが浮遊感と漂流感を出し、ロバート・スミスの内省的で、嘆くような独特の悲壮感漂う歌い方が合間って、独特の緊張感が生まれています。
ちなみに、デビュー・シングル「Killing An Arab」は、カミュの異邦人をモチーフにした曲ですが、人種差別の内容と誤解を受け、ライブではしばしば歌詞を変えて歌われたこともあるそうです。



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