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さっちゃんの歌うたったらいけんよ、ぜったいよ、と生徒達が言う。噂話って・・・・
最近、私の地域で流行してるのかしら?この噂話。(都市伝説?)
小学校2年生くらいまでの女の子達の何人かが私にこう言う。
「さっちゃんの歌のこと、知っとぉ?」
私はひとりひとりに対して、しらばっくれる。
「先生は知りません」
ある一人の子は、こう言った。
「トイレの戸の前でさっちゃんの歌うたったら絶対いけんのよ」
「足がなくなって」
「幽霊になるんよ」
この話は、私は、こう否定した。
「それは違うと思うよ」(本気で対応する私も私だけど)
「それはウソだから、先生、今度やってみるよ!」
生徒は「きゃーやめてぇーーーー」
「だって先生は絶対その話、違うって自信があるもの」
「先生のお母さんは、さっちゃんの歌が大好きで毎日歌ってたよ。
そしてトイレも毎日行ってたしトイレの中でも歌ってたことあるよ。
でも、先生のお母さんは足がなくなってないし、今でも元気だよ」
「ほんとぉ?」
「あとでやってみるよ」
「来週のレッスンに来ても、先生の足はきっとあると思うよ」
また別の子はこう言った。
「さっちゃんの歌は14番まであって」
「全部聞いたら、寝ている間に足がなくなって幽霊になるって」
私はマジメに対応する。
「さっちゃんの本当の歌は3番までしかないんだよ」
「そのあとは、誰かふざけた人が勝手に作った歌詞で」
「そういうのは著作権侵害って言裁判所に訴えられるんだよ」
「ほんとぉ?」
「そうだよ。歌詞を勝手に変えて歌うとジャスラックに怒られちゃうんだよ。」
何か小さなことが怖いこの年頃の女の子達は、
勝手気ままに「噂話」を次から次へと伝達して、
トイレの花子さんとさっちゃんが合体したり、
電車で轢かれて切断されたり・・・
さっちゃんもビックリだよねえ。
しかしながら、
こういうことって古今東西あります。
噂話は蜜の味。
私の三男坊は生まれた時、
確かに私の中から出てきたはずなのに、お腹の上で対面したとき驚いた。
「外人の子みたいなお顔💕」
どうしてこうなった?みたいな(笑)
小さい頃は髪の毛もクルンクルンだったから余計外人さんの子供みたいで。
その三男を抱っこしていつも行ってた美容院。
そこで、私の噂話が勝手に市内に蔓延してることをあとから知って大笑い。
「あの、東京から来た、音楽やってる、あのお嫁さんってね・・」
「ご主人は外人らしいよ!」
「やっぱjazzやる人だよね~~旦那は黒人なんだって!」
(私はjazzやる人じゃない!)
かなりたくさんの人に、
「ご主人は黒人ですってね」と言われた。
否定するのが面倒だった。
今なんて特にネットあるから、
さっちゃんも大変だ。幽霊になったりお化けになったり。
シャンソンには、歌手ダミアの「暗い日曜日」という楽曲がある。
1933年のハンガリーで作られた曲と書いてる。
この曲を聞いて数百人が自殺したとウィキには書いてるけど、
ある程度は事実だろうけど、これも、本当のことなのかしら?
まあでも、
純粋で怖がりの小さい女子の噂話は、
逆に利用すると良いかもしれない(笑)
「あのピアノの先生って」
「魔法が使えるらしいよ」
「行くと魔法にかかって」
「みんなピアノが上手になるんだって!」
こういう噂話を流して頂けると
私はとてもやりやすくなるなあ
などと考えているのでありました。