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記憶の不都合

まただ。思考の癖。過去の嫌な思い出を何度も繰り返し思い出してしまう。
マイナス思考が長い年月をかけて構築されてより強力なものに変貌を遂げた。
今日なんかは小学校の頃の嫌な記憶が夢に出てきた。

普通じゃない、あの子達とは何かが違う、仲間外れにされる。
ペアを組む時は毎回少し嫌な気分になる。相手の子は他の仲良い子と組みたそうにしている。
私はいつも気を使って自分を謙って接している。
夢に出てきたのは存在しない、作られた記憶だったが、それがやけにリアルだった。夢の中で私は可愛かったらこんな思いしなかったのかなとも思っていた。
さっき、ライブに向けてピアノの練習をしていたのだが、なぜか過去の嫌な思い出が頭をぐるぐるして、夢のことも離れなくて、全然集中できなかった。
私は気が小さいから気が強い子にいつも負ける。
何度も言い負かされてきたし、相手の悪気の全くないような棘のある言葉でいつも心に傷をつけられてきた。

悪口をたくさんたくさん言われてきた。
ぶりっ子だとか声が変、作ってるとか。
普通にしているつもりなのに。それからずっとぶりっ子という言葉に敏感になり、とても怖くなった。
自分の声もコンプレックスになった。人前で話すことが怖くなった。
何気ない言葉に傷ついて、人から向けられる視線を気にするようになった。
私の悪口を言ってきた奴らは何も覚えていない。
それどころか、全く悪気がないのだから言葉を発した次の瞬間には忘れている。

自分のこの不都合な記憶力のせいで苦しめられている。
何か似たような経験をする度に、過去の出来事がフラッシュバックし、自分をもっと追い込む。
この嫌な記憶を繰り返し思い出す性格、どうにかならないものか。
もう何も思い出したくないよ。嫌な記憶は忘れたまま、都合のいいところだけ切り取って過去のことは思い出さないようにしたい。
記憶喪失にでもなってやろうかな。と言ってなれるわけじゃないけど。

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