愛しのヒヤシンス
とにかくヒヤシンスの花の香りが好きなのだ
主成分をフェニルアセトアデルヒドというらしいが
嗅ぐと鼻の奥まで突き抜けるような やや強めのグリーンノートが
たまらなく好き
花図鑑などを見ると 気持ちを落ち着かせ安心感をもたらす
と書いてあるが
私は逆にシャキ~ンと気持ちが奮い立つ
そんなわけで 少しでも長く開花を楽しむために
9個の球根を時間差で栽培してきたけれど さすがにもう
最後の水耕っ子たちも花を終えてしまった
しかし、この香りの中毒状態にある私は無香生活に我慢ができず
園芸店を駆け回り
売れ残ってセールにかかっている球根を見つけだした
すぐに満開になってしまったけれど 芳香は抜群で
部屋全体に広がる香りに酔いしれる
ああ 幸せだ
しかし 花の命は短くて
わずか一週間で儚くも枯れてしまった
ああ、いよいよこれで今年のヒヤシンスの香りもお終いか。
明日からどうすりゃいいんだ
ヒヤの香りの無い人生なんて。。。
そんな事を思いながら庭に出てみたら
何と 去年 水耕を終えて土に埋めて放置してあった球根が
育っていた
ひゃっほう
花は小ぶりだけど香りは充分だ
いそいそと部屋に取り込み、なんとかヒヤシンスの香り生活の継続に成功!
おしゃれな鉢カバーでもあればよかったが もうこの際なんでもいい
受け皿代わりにビニールをかぶせ机の上にど~ん
色気もセンスもまったく無いけど
目を閉じれば幸せの香りフェニルアセトアルデヒド
ありがとう 可愛い去年の球根たち
もう少しだけ私の傍にいてね
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