バラを育てて12回目の春
バラの事なんて何にも知らなかった12年前
いや、バラどころか植物全般において何の知識も興味もなかった私。
いただいた鉢植えやサボテンさえ枯らしていた。
ある日、庭の空きスペースを見て「何か植えてみようか」と思いたち
どうせなら見栄えのするバラがいっか、などという軽い気持ちで苗を購入。
ネットでポチった「冬の大苗」は枯れ枝みたいでびっくりした
本当にこんなモノから花が咲くのかと半信半疑だった事を今も覚えている
その苗を、
たいして耕してもいない狭小庭に穴掘って植え込んだんだから
自分の雑な性格を叱りたい
しかし、バラは強かった
そんな環境下でもたくさん花をつけてくれ 最初の春にいたく感動。
そこから私はどんどんバラにのめりこんでいった
毎年毎年苗を買い漁り 栽培本を読みこみ 著名なバラ栽培家の先生の
講演会やイベントにも参加
一時は寝ても覚めてもバラの事ばかり考えていたような気がする
そして、狭い庭に増えすぎた苗達は弱っていく子がいたり
コガネムシの幼虫にやられたり根っこの病気を発症したりしはじめて
欲張りすぎた自分に深く反省したのである
やはりスペースに合った栽培って大事なのね
そんな紆余曲折を経て ようやくバラとの付き合い方が
わかってきたような気がする
肥料も水遣りも消毒もやりすぎ厳禁
ほどほどが大切
バラも疲れないし 私自身も疲れないで済むから。
そんな12年目の春
最初に蕾をつけたのはクリムゾングローリー
とにかく濃厚なダマスク香が特徴で、一輪咲いただけで
辺り一帯にあま~い香りが漂う
ああ満開が楽しみだな
バラシーズンの開幕に心躍る弥生の吉日なのでした