2024年ベストフォト12枚(と、その思い出)
去年撮った写真の中で特に好きなものを毎月1枚、合計12枚選んで、思い出を振り返ってみる。
ちなみに、2024年に撮影した写真は約4000枚。
12枚に絞るのが難しかった……。
それぞれの写真の撮影に使用したカメラとフィルムも覚えている限り記載していますので、何かの参考になれば!
1月 母のお雑煮
新年は母手作りのお雑煮から始まる。
うちの実家はすまし汁に茹でた丸餅。具材は人参、小松菜、百合根など。
この日は兄とお義姉さん、姪っ子も実家に来てくれて、一緒にお雑煮を食べた後にお正月恒例のスクラッチ大会をやった。
2月 湖西の水光
大学時代の写真部の先輩と湖西エリアを散歩。
琵琶湖に散らばる陽の光が眩しくて目を細めた。
水面に反射する光のことを水光と言うらしい。
先輩とは、今年1年間で一緒に琵琶湖の写真を撮りためて写真集を作る予定。楽しみ。琵琶湖も場所によって色や印象が違うから、今年は色んなところから撮りたい。湖東、湖北にも行きたいな。
3月 出港
香川の粟島に一人旅に行ったときの写真。
早起きして、寒さに縮こまりながら堤防にしゃがんで日の出を見ていたら、ちょうど船が横切って。
船員さんが陽の光と重なったタイミングでシャッターを切った。
目覚めていく空と、ぴんと張りつめた冬の空気が美しかった。
4月 再会と一輪
大阪の長居公園にて。ネモフィラ畑の中にすっくと立つポピーが印象的だった。
この日、大学時代に知り合ったタイの友人が日本に来てくれて、6年ぶりに再会した。
彼女は私が通っていた大学に留学生として来ていて、留学が終わって帰国してからはコロナの影響もあり一度も会えていなかった。空白だった6年分の近況を共有できてとても嬉しかった。
最初は舞洲のネモフィラ畑に行こうとしていたんだけど、シャトルバスに長蛇の列が出来ていて「2〜3時間待ち」というプラカードを見た瞬間(無理やん!)ってなって長居公園に変更した。色んなお花が咲いていて人も多すぎなくてめっちゃ良かったのでおすすめです。
5月 ミニシアター
初夏の出町座にて。
この頃、三条から出町柳までカメラ片手に散歩し、出町座で映画を観るという散歩大会を一人でしょっちゅう敢行していた。運動音痴だけど歩くのは好き。
今年も散歩ニスト(?)として足腰の強化に勤しみたい。
6月 梅雨の窓
自宅の窓。きらきら光る雨粒と外の緑がいい感じだった。
この写真を撮った前日、自分でZINEを作っている人と知り合った。名刺代わりに……と持ってきてくれたZINEを買わせてもらったので、この日は家にこもり、雨音を聴きながら読みふけっていた。
大人になっても趣味を通じて友達が出来るなんて嬉しいなと思っていたら、その人はのちに私の恋人になった。
7月 退勤後
仕事終わりに琵琶湖沿いを散歩したときの一枚。
ベンチに寄り添って座る様子が映画のワンシーンのようだった。
滋賀で働きはじめてもう少しで2年が経つけれど、湖を見るたびに毎回同じように感動しているし、救われている。
8月 潮の街
お盆帰省中、足を伸ばして尾道へ。
大学時代からの友人が関西から遊びに来てくれて、一緒に観光できたのが楽しかった。
海を見ながら、永井玲衣さんの哲学対話を真似て、「どうして約束を破っちゃダメなのか」というテーマで友人とゆる哲学対話をした。
9月 木漏れ日
滋賀のメタセコイア並木にて。
高校時代の同級生が滋賀に住んでいることが分かり、久々に再会した日の一枚。彼女が車を出してくれて、滋賀の名所やカフェに沢山連れて行ってくれた。
駅のロータリーでお互いを見た瞬間、友達が「本当にいる〜〜〜!!」って叫んでいたのが面白かった。
地元の友達と巡り巡って滋賀で再会することになるとは。人生は不思議。
10月 両親の背中
大学時代の仲間と写真展を開催したら、両親が岡山から大阪の会場までわざわざ観に来てくれた。
私が展示したのは、両親の背中を写した写真。
作品を見る二人の背中をまた写真に撮った。
11月 陽の当たる部屋
恋人と香川の男木島を旅した時に宿泊したホテルで撮影。あたたかい陽の光が差し込む素敵なお宿だった。
暖色を印象的に描いてくれるフィルムがこの空間をよりドラマチックに写し出してくれた。
12月 光
日記祭の日、東京で宿泊したお宿のベッドにて。
これも陽の光がキラキラしていて、撮りたい!といそいそとカバンからカメラを出してシャッターを切った。
2024年は、自分にとっての「光」を写すことをテーマにシャッターを切り続けていた。
こうして振り返ると、それは物理的な光でもあり、意識していないと見過ごしてしまいそうな日常の風景でもあり、私と関わってくれる大切な人達の存在でもあった。
沢山の光を携えて、今年も強く生き抜きたい。
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