読書感想文 2022
2022.02
『落語―哲学』
-中村 昇-
落語の噺を哲学観点から分解する、という発想が興味深く、手に取った本だった。
2022.04
『中原中也 沈黙の音楽』
-佐々木 幹郎-
私の好きな詩人中原中也についての本。中原中也の詩の解説と彼の生活史との関連がとても分かりやすくまとまっており、詩集と合わせてまた読みたいと思っている。
2022.07
『心淋し川』
-西條 奈加-
時代設定が江戸ということで、落語好きとしては馴染みやすい世界観であった。
2022.07
『ニワトリ ―愛を独り占めにした鳥―』
-遠藤 秀紀-
ここ数年で一番影響を受けた本といっても過言ではないかもしれない。ニワトリは身近な動物の一種だ。身近すぎて”空気化”してしまっている。そんなニワトリの魅力についてこれでもかと筆者の先生が語ってくれている。
2022.08
『SQLアンチパターン』
-Bill Karwin、和田 卓人、和田 省二、児島 修-
普通にお勉強。次に挙げる引用箇所がとても示唆に富んでいて好き。
2022.09
『同志少女よ、敵を撃て』
-逢坂 冬馬-
豊島晋作さんのロシア情勢解説のなかで紹介されていたことが、購入のきっかけだった。白熱の冒険小説だった。
2022.10
『羊皮紙に眠る文字たち』
-黒田 龍之介-
ウクライナ語・ロシア語を中心にスラヴ諸語について歴史的背景やその研究方法を学べる本。
2022.11
『掃除機探偵の推理と冒険』
-そえだ 信-
ここから3作品は『同士少女よ、敵を撃て』に続いてアガサ・クリスティー賞を受賞した作品として購入。
斬新な設定、読みやすい文体、かつ緊迫したシチュエーションでいい作品だった。
2022.12
『ヴェルサイユ宮の聖殺人』
-宮園 ありあ-
舞台がフランスとその王朝ということで、その世界観に馴染むのに時間がかかった(固有名詞等々)。しかし、慣れればそこからはキャラクターに愛着が沸き、ミステリーとして楽しく読むことができた。
2022.12
『そして、よみがえる世界』
-西式 豊-
こちらは『ヴェルサイユ宮の聖殺人』とは対照的に、脳科学とか、仮想現実とか、そういった世界観設定は馴染みがある分野だったので、入り込みやすかった。前半モヤがかかったような状況から、後半一気に謎が明かされていくシーンは激アツ。
激アツなので、人におすすめしたいのだが犯人の心理描写がグロテスク過ぎて、僕自身読み返すのをためらうレベルなので、読まれる際はご注意を。