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穀雨から夏至までのこと 2024

曇りの予報だった夏至の日は、夏至点通過(5:51)の明け方に雨が降った後で予想外に晴れた。エネルギーがハッキリ切り替わったのを感じながら出勤。10時過ぎには雨雲が戻り、龍神様シーズン到来の予感。

そして夕方にはまた晴れて、風のえんがわさんへ納品・設置してきました。タイミングが夏至の日になったのも、必然だったみたいです。

ここは「穀雨の風」が生まれた場所なので、いわば里帰り。嫁(婿?)入りかと思っていたけれど、そうではなくて本来の場所に帰ったという感じがしました。思い入れがあり記念すべき作品が自分の元を離れても不思議と寂しくなかったのは、そのせいかなあと思った。うちにいる時より、絵がずっと生きていたから。

エントランスの壁を、室内客席いちばん奥から見たところ。

設置が終わったのは18時頃でしたが、それから(不思議なご縁で)江津に長期滞在中のお客様と3人でおしゃべりしていたら、すっかり夜。帰り際、また絵を眺めたら、明るいときとは違うエネルギーの流れを感じました。夜のあいだにチャージして、昼はいろんな人に見てもらって、循環する。

風のえんがわオーナーシェフ、素敵な笑顔いただきました

この絵に込められた裏の裏の意図やエネルギーまで(説明していないのに)感じ取ってくださった、風のえんがわシェフの多田十誠さん。大切なお店に迎えいれて下さって、本当にありがとうございます。わたしの絵はエネルギーワークの延長(というか手段の一つ)なのですが、そういうことも含めて共感していただけて本当に嬉しいです。

「穀雨の風」は初のライブペインティング作品で、4月27日に風のえんがわで開催した同タイトルのLIVEを中田真由美さん・夏秋文彦さんと企画からご一緒させていただきました。3月あたまのオンライン打ち合わせで「絵も描いてみちゃったり、します?」という真由美さんの一言がなかったら生まれていない。

演奏もライブペイントも1本の本番で両方やるなんて・・・しかも自主企画自体が初、お二人とは初セッションで音あわせは当日リハのみという無謀のミルフィーユを承知で「やる」と決め、不安と戦いながらもチャレンジして本当に良かったです。いまごろ告白するけど、本番数日前から当日も眠れてませんでした笑 でも本番中は、まったく緊張しなかった。音楽に関してはお二人と一緒だったら絶対に大丈夫と思っていたし、ただひたすら楽しかった。

ライブペインティングは、人前で描くのが本当に初めてで相当ドキドキだったのですが、お二人の即興演奏から描き始めると本当にきもちよすぎて。永遠に描ける!!!と思いました。今回は養生の問題で真由美さんの後ろ側になったので、今後は共演者にも見える位置でセッティングを考えたいです。

お二人に会った初めてのライブでは何度も泣いたけど、今回は楽しくて幸せで泣きたい瞬間がいっぱいあり、絵を描いている時間もそうでした。

描く間の曲目は聞いておらず曲数だけ把握していたのですが、わたしが表現しようとしている世界と歌が、完全にシンクロして共鳴していました。歌っている真由美さんには見えていないのに・・・と、描きながら驚いていたし、ライブ数日後に判明したこともあり。テレパシー通じすぎ!(3月10日に)願って、口にも出さず忘れていたことが完璧に現実化。。。

筆の動きを音に合わせたり、筆洗のガラス瓶を筆を洗いながら鳴らしたりもしました(これは気づいてくれてた🥰)。真由美さんが即興で、わたしが出す音を拾って声で表現してくれていたのも感じました。

以前から「弾くように描く」「描くように弾く」のは意識していたのですが、こんなセッションの仕方もあるという新しい発見。1本のライブで両方やるのは準備も含めてエネルギーが膨大に必要でしたが(しかも初めてだらけ)その結果は驚くべきものでした。絵を描き終わった後の完全即興で、以前から探究していた「絵と音楽との相互作用」が証明された!

絵は「穀雨の風」をテーマと決めていたものの、具体的にどう描くかは即興。その場で感じたことが反映されていきました。今回いちばんのミラクルだった「星めぐりのうた」で宇宙エネルギーと繋がったためか、触角のようなクリップライトによる光のせいか? 終演後「地球が生まれてくるところみたいにも見える」と、風のえんがわ多田さんに素敵な感想をいただきました。客席からの写真を見ていたら、確かに半球状の地球が見えました。

そもそもの世界観が通じあっているから、歌われる曲が打ち合わせしなくても星や土や種まきになるし、説明しなくても伝わる人には伝わる。普段から同じ世界を見ている人は、なおさらそうなのだろうと嬉しくなりました。風のえんがわという場所からもエネルギーをたくさん受け取り、それを巡らせることができたのではと思っています。与えあう幸せ。

終演後、外に出たら久しぶりに星も月も綺麗な夜でした。ほぼ真上の空に北斗八星。

わたしが今回つれていった玩具楽器(珍楽器)たち。オタマトーンも、ちょっとだけ。
描いた絵が自分の頭上に架かることになるとは、つゆ知らず

真由美さん&夏秋さん、大きなきっかけを作ってくださったこと、本当に感謝しています。

ライブも額装も、たくさんの方々に助けてもらいました。チラシ設置に協力&情報シェアして下さった皆様、相談に乗ってもらった友人、心身をチューニングして下さる方々、影響を受けたアーティスト・・・書き出したらキリがないほどです。感謝が溢れてくることの幸せ。

額装にあたっては、普段から画材を購入していたマルニ額縁画材店さんと何度もやりとりして、相談に乗っていただきました。ありがとうございます。シミュレーターで見ていた風景が現実になった瞬間の感動は、忘れられません!

そして当日ライブに来られたお客様、創造の時間を共有して下さったことに感謝します。風のえんがわにお越しの際は、あの日の音や絵のことも思い出しつつ見ていただけると嬉しいです。

あの日が始まりになる、という予感は色んな意味で当たっていて、これからまだまだ想像を超えることが起こっていきそうです。


「穀雨の風」
2024.4.27.@風のえんがわLIVE  with 中田真由美・夏秋文彦 
watercolor , raindrops , / イセヒカリ筆 使用 , ホワイトワトソン紙(300g/㎡ 超特厚口) 50 * 90 cm  パネル張り 

4月27日は穀雨のちょうど中間地点、度数で言えば春分から37度の日。当日(夜)は間接照明だったし乾ききっておらず、完全に乾いた時点で室内でも色がずいぶん違って見えました。2日後、29日の午前中に雨が降り始める時間を狙い、絵の具が動かない程度に庭で雨を当てて完成させました。

描く際に使用した水にも、穀雨に入ってから23日に降った雨を事前に採取して混ぜています。

自作イセヒカリ筆は楽器としても使用

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ekla
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