流行にみる自己啓発の惹句
『僕』は社会人というものになってはや、20年が経とうとしています
早いもので……と感慨深いなんて過去に思いを馳せるのが目的ではありません
この20年くらいの自己啓発書、つまりビジネス書に変化があるなと思いましたので
書き残してみようかなと思います
この変化は本が好きな『僕』だからこそ気づけたなどと声を大にして言うわけではありませんが面白い発見だなと思いまして……
それはこの20年間で自己啓発書のタイトルが変わったり、内容が変化してきたなと感じ読み返したり、思い出してみてみると面白いことがわかりました
自己啓発にはブームがあるのです
例えば、20年前は論理力と創造力の対立からなるノウハウ本のメッカでした
MBAの本から派生して様々な論理力本がでました
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキング、マーケティング思考などなど……
『僕』も本が好きだったのとこの頃はこういったノウハウなどの道具を集めれば正解を出せる力がすべてだと考えていた年齢でしたからよく読んだものです
そうそう、地頭力なんてものもありましたね
今となっては古本屋の100円コーナーに並んでいてもおかしくないものです
その前はどうだったのかというと、経営者の歴史や成功体験本、7つの習慣やコトラーなど海外の本も多い印象がありました
当然、本が好きな『僕』は飛びついて読んでいました
しかし、こういった類の本は『僕』の経験上100冊くらい読むと同じことしか書いません
ゆえに、おすすめの勉強方法は古本屋さんで100冊くらい安くなってる本を買ってください
3万円もあればおつりがくると思います
では、比較して今の自己啓発本の傾向というと「マッサージ本」となっています
中身は細かい章ごとに分かれていて文字は大きく接続詞のない文章
それっぽい海外のエビデンスのある心理学や行動経済学の論文の結果を簡潔に記してあります
よく言えば、自分を頭よくなった気にしてくれる本
悪くいえば読んでも意味のない本です
本が好きな『僕』はこういった本もつまみ食いで読むことがありますが役割を決めています
それは目次として使うというものです
こういう本の優れているところは流行の言葉や多くの人が興味を湧きそうなことをピックアップしてくるのが上手いためそれを見てじぶんで他の本を読んで勉強するための本にしています
今、本屋へ行ってビジネス書のタイトルを見ると現代の人が何を求めているのかわかります
○○分で理解できる本、誰でも理解できる○○の本など即効性、または簡潔なものなのだなぁと……
しかし、これは悪いことではありません
しっかりとこれを入門編と考えて調べたりして勉強をする自分の動力原になってくれるのであれば……
本を読むことはいいことです
しかし、いい本を見つけて読むことはとても難しいですね
ゆえに手当たり次第に読むというものしかないかもしれません
いい本というのはその人、その人によっても異なりますので……
大切なことは、いい本というのは自分が年齢を重ねたり、立場ややることが変わってくるとまた違う気づきをくれることもあります
動画などで簡潔にまとめてあるものを見たほうが速いという人がいますが、残念ながらそういう人で気づきを与えてくれてワクワクさせてくれる人は会ったことありませんが……