読書の秋はどこ行った。
自動販売機に増え始めたあったかい飲み物で、季節の移り変わりを感じる。タートルネックを着て、もこもこスリッパを履いて、あぁ、しもやけになりませんように。(油断したころに毎年やってくる奴)新しく届いたラグがとてもふかふかで、あったかくて、気持ちよくて、永遠にゴロゴロしていたい。
成人式(同窓会)のお知らせが届き始めた。多分、行くだろうけど、まだ迷う自分もいる。楽しみなような、場違いで疎外感のオンパレードだったらどうしよう、という不安もあったり、でもやっぱり行かないのも気になるし。その日にならないとわからない。何事も実験だし、経験。あと2ヶ月もあるのに、もう考えすぎている。
あのね、ちょっと聞いて、聞いて。私、10月から本を1冊も読んでないのよ。サリー・ルーニーの新作を読み終わってから、ぱたりと。読書の情熱がシュッと消えてしまった。ロウソクの炎のように。今までの人生で、2、3ヶ月くらい本を手に取らないっていうことはざらにあったから、個人的には気にしていないのだけど、noteやinstagramで洋書のことを発信している人としては、シェアする話がないというのは寂しいし、こんな生活してて「本好き」って言っていいのか私はー?、発信する責任どこ行ったー?、誰かが楽しみにしてるかもしれないぞー?と日々、自分との闘いです。(ツッコミ合い)かと言って、無理に本を読もうとするほど責任感は強くないので、結局、堂々巡り。ドードーのぐるぐるレースに参加するしかないね。
読書が嫌いになったわけではないのに、何だろうこの気持ち。本屋さんには行きたくて(実際、この1ヶ月で2回は行ってる)、本読みたいな、って思うのに、いざ1冊に絞って読み始めようと決心すると、いつも通りの感覚が戻ってこないのです。もどかしい。みなさんにも分かりますか?私だけじゃなかったらいいな。
こういう時こそ、流れに身を任せて、読書から一歩離れてみたらいいのに、意地っ張りで頑固な私は思いっきり、全力で抗っております。ヤー。Paul Auster「City of Glass」(ポール・オースター「ニューヨーク三部作」の一作目「ガラスの街」)を40ページ読んだり、銀色夏生「スーパーマーケットでは人生を考えさせられる」をパラパラしてみたり(ダンスでも、チャーハンでもないよ)。寺山修司を読んでみようか、奥田英朗を読もうか。Meg Mason「Sorrow and Bliss」はきっと私好みだろうな。本棚の前であたふた、オロオロ。つまみ読みをやめればいいんだけど、やめられない。
安らぎを求めて、昔好きだった本を読み返してみたり。藤野恵美「初恋料理教室」、十三湊「ちどり亭にようこそ」など。おいしいごはんは裏切りませんからね。
読んでいた当時は気づかなかった一節や、響かなかった内容が今、沁みる。年取りました。
思わず、日記に書き留めた言葉たち。ここ最近の私の心にずっと寄り添ってくれてる。
と、本の話で1記事書けたので、まだ私の未来は明るい模様です。熱量たっぷりな読書の秋は来年になりそうだけど。最近読んで「本っていいな」って思った作品があれば、教えてくださいな。いつか読むので。
いつも記事の終わらせ方が分からず、彷徨いながら公開に進んでいるのだけど、今回は私が好きな「daydremers」というバンドのEPで締めさせていただきます。日本に来ないかなー。来るといいなー。