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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

pycho-pass3のつまらない要素7個

①シュビラシステムの定義の一般化落ち

こちらは元々、犯罪係数の定義の曖昧さ『心理状態を数値化』して『個人の魂を判断基準』にするという設定になっており、詳細で明確な定義がない。

変化する心理状態と変化しないと思われてる魂を同時に判断してる。
ご都合主義のツールにpycho-pass3になるにつれ顕著に現れる。
もはや明らかにできない判断基準、魂を無視して心理状態のアニメでしかなくなくなった。
人間ドラマを描こうとするpycho-pass3の方向性と合いまって「魂の死」があり、判断基準が人間と人生から離れる事に落ち着いてしまってる。
心理状態だけで判断され、シュビラシステムが本来判定できるとされる『魂』という名の判断基準がなくなって、『能力だけ』の判断基準となり、犯罪係数の数値は心理状態中心で能力で隠せるか?でしかなくなってる。

そんななかで人間ドラマは、より不安定な監視官の人間、より安定する一般人の人間になってる。(執行官ではなく一般人の多数)
心理状態はより監視官が不安定に見えてしまう。

更に2期で、『本当の数値』というまやかしや欺瞞を描いてしまい、そこに定義がないから更にカオスになってシュビラシステムは特別性、特殊性を失った。

(2025/01/01 18:51 加筆)

②免罪体質者の能力の現実性

シュビラシステムにある脳は免罪体質者とそれに準ずる人間の脳だというのがpycho-pass1で描かれた。
では免罪体質者はどんな人?となると
一期が普通の能力を持つ哲学的思考をもつ槙島(追われる側追わせる側)、二期がいるかどうか微妙ですが感受性が豊かな能力を持ってる(追うけど側がなく自主性)、3期に至ってはメンタルトレースという異能、超能力を使えるだけの考えが空っぽな慎藤(役目で追う側で受動的)で、能力が普通の状態から異能に変容して免罪体質者とはなにか揺らいで定義が薄い。

追記:慎ドウに関してはメンタルトレースがないときの慎ドウは捜査すらできないのに監視官、ただ監視対象という無能の免罪体質者というあり得ないような設定で、広がりもなかった。薄かった。
1期の免罪体質者は、『法律では裁けない正義』
2期は『曖昧』→『免罪体質者も濁る』(矛盾と齟齬)があって免罪体質者の定義が破壊され、1期の否定となりシュビラシステムは否定してない)

3期の免罪体質者の定義が『どれだけかわいい部下か?』になってる。
その為従順な犬が定義なのは1期とは真逆で、シュビラシステムがいかに本物のの免罪体質者を失い特質性のないシュビラシステムになったかを表してると考えられます。

(2025/01/01 19:37 加筆)

これが犯罪係数の定義、判断基準ということです。

③ミステリーとみたときの謎解きの破壊(1H5Wが破壊されてる)

これは『人間ドラマにしよう』というテーマで描かれた3期だからですが、ミステリー要素の基本がメンタルトレースによりネタバレの状態で、『メンタルトレースの事実確認をとってく部下たちの役目』だけが描かれており、これをメフィスト賞に送るようなら巻末で一行でバッサリ切られてると思います。
どのように(how)誰が(who)どこで(where)いつ(when)何で(what)何故(why)がメンタルトレースでネタバレ後、ストーリーは進みます。
だけれどwhyは足で稼いでますが都合よく情報が出てきます。
つまりミステリー好きはすごくつまらない作品になってます。
謎解きないんですから当然ですね。

④個人構造から集団構造、集団構造から集合構造と組織が無秩序の方向に変容されている

一期では槙島と高噛の構造、2期では個人(個人らしさ)と集団(シュビラシステム)の構造を、個人を(集合から集団に)変えてる構造で、3期はただ陰謀VS陰謀でシュビラシステムは無視される。犯罪係数はご都合主義になる。ご都合主義にしない努力と工夫が1期~2期から抜かれている。
そのなかで宗教と委員会という無秩序か秩序保てるか不明瞭な集合、集団が登場する。それは政治選挙も同じで最終的に党というのに圧制される都知事が登場する。
圧力は秩序でしょうか?

⑤未来の管理社会を描くために過去の神話と過去の経済を参考にしてる

3期ではストーリーに神話や経済の話が出てきます。
1話タイトルでもそうですが、神話を参考にしたタイトルです。
しかし、描いてるのは未来の管理社会SFです。
SFと言えば今の常識では考えられないような設定が必要です。

しかし3期は過去に神話をもとにするという苦行【温故知古】な作品になり、新しさが皆無で常識では考えられないようなことがありません。
知識や常識が全く新しくない。知識がSF上の新要素ではなく、現実に起きた旧要素なんですね。
新鮮さのなさが一種の『つまらなさ』を生み出してると思います。
どこか不気味の谷を感じさせます。なまじ未来の管理社会のていのために。

⑥シュビラシステムが判断しない係数での消去、焼却

3期ではマネーゲームのようなギャンブル要素(トリリオンを意識して対抗してる可能性があるが薄味なので劣等感しか生めてない要素)、宗教が出現して(【未熟な社会の象徴が宗教の出現】であるが、これが管理社会で許されるなら管理社会なのに完璧になれてないという自虐要素となっており、制作者そのものが反管理社会優位になるので1期のフラットなシュビラシステムと反管理が)アンバランスになった。
管理社会を描くなら社会の【未熟のメタファーである宗教】は出現させるべきではなかった。

そして入国者がいて、入国者はいつの間にか公的のなかにいるという社会状況が早すぎて濃密なプロセスを感じない要素となっている。

(2025/01/01 19:58 加筆)

⑦執行官の犬構造から、より執行官>監視官という、反管理優位に立ちすぎてる。

執行官がより監視官との距離が近く、執行官の方が経験もあり大人と言う設定になってる。これは戦国時代の構造と似ていて新しさを取り入れてない。
SF描いてる世界観では、このような過去にあるものはほとんど『旧時代』だったり古いものでしかないし、現代でさえSFでは古いし『旧時代』なのだと思う。

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