続き「365日のシンプルライフ」を観て。私の仕事は消費のスピードを緩めるサポート(後半)
前回は映画「365日のシンプルライフ」についてと住空間を整える目的などについて書きました。そして私の目標、片付け収納の技術で【消費のスピードを緩めること】と言うことも。
消費のスピードを緩めるとは・・・
単純に消費しない(買わない)ことでも達成できるんですがそんな単純なことではありません。第一私はミニマリストではありませんしたくさんの好きなモノに囲まれて暮らしたいと思っています。
ここで言う消費のスピードを緩めるとは、ぱっぱ捨てることをやめるために選ぶ技術をあげるということです。
大量消費をストップするには消費者も学ばなくてはいけないと思っています。単純に安いものイコール悪いものではなくて、シンプルに考えて自分にとって必要かどうか考えること。
自分にとって必要なカテゴリーのかなには単純に要不要の判断だけではない、なんだかいい感じという曖昧な本人にしかわからない基準も存在すると思います。(私はものすごくあります、説明できないモノw)
この自分にしかわからない曖昧な基準があるからこそ、誰かが示した片付け収納方法じゃ無理なんです。人が示した方法を真似しているだけでは片付けられないままなのです。取捨選択の技術を上げるために自分と向き合い、私が決める必要があります。
そしてこれからの時代、どんな企業がどんなコンセプトで作っていて・・などモノの背景まで考えて手にすることもモノ選びのポイントになってくるのだと思っています。
北欧の事例を紹介しよう
デンマークのゴミ処理施設を視察した際、子どもころから不必要になったモノの行き先(終わり方)やその人間が捨てたゴミはどう地球に影響するかなど体系だって学ぶと教えていただきました。
例えば食品一つとってもオーガニックスーパーで購入することが当たり前になっている北欧諸国は、単に体にいい食品だからの観点ではなく、地球に負荷をかけていない農法や流通経路、働き手の環境など美味しいことはもちろんなんだけれどそんな背景も重要と考えてオーガニックスーパーへ足を運ぶのだそう。その商品の背景があやふやだと消費者はもはや受け入れないと教えていただきました。
食品を例に出しましたが、家具のようなもともと長く使えるプロダクトにも同じように「ちゃんとした商品」を人々は求めます。
・お気に入りのデザイン ・頑丈な作り ・素材は、製法は、作られた環境はなど それら全てをひっくるめたのが「お気に入りの商品」を選ぶ基準。
言い換えると消費のスピードを緩めるプロダクト選びです。
これはデンマーク訪問時、プロダクトデザイナーOivind Slaattoオイヴィン・スロットさんも言っていました。僕はデザインの力で実現する。自分が暮らす地球を守る。消費のスピードを緩めるプロダクトを作りたいと。(オイヴィンのデザイン事務所訪問時の詳細は私の別ブログへ)
またデンマークの大手デザイン事務所で働くFさんは建築施設のコンペの際、建築施設のデザインや資材の適正な仕入先はもちろん、なんと!その建物が役目を終えた時どう地球に戻すのか(要はスクラップだけじゃない役目を終えた時の再利用の仕方)などもプレゼンの際に入れないと選ばれることはないと言っていました。
聞いた時気絶しそうになりましたよ。社会全体が大量消費の受け入れにNOと言っているのです。ちゃんとした商品のレベルが日本と比べると全く違いますよね。
こんな考えが暮らしに根付いている北欧はやっぱり先進的ですごいなと思ってしまいます。
片付け収納を通して豊かな暮らしを追求したい
私たち日本人も自分にとって「ちゃんとした商品」を選ぶ技術を身につければ住空間が整うだけでなく地球が守れるのではないのかとでっかく思うのです。
だから私は片付け収納、取捨選択の技術の向上で消費のスピードを緩めるサポートをしていくと決めました。
家を整えることは言い換えてみると、暮らしの中でできるSDGsだと思っています。
長々と書きましたw
読んでくれてありがとう!