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大型特殊自動車免許検定!

 師匠のハウスで研修受けているときに、農協の営農経済部の方が「がんばっちょーね、ところで大特もっちょー?(大幅に省略してます)」と声をかけてくださいました。大型特殊免許いわゆる大特を持っていないと、大きいトラクターなど大型特殊自動車を公道で走らせることが出来ないそうです。
 トラクターは運転したことはなく、就農後もほぼ乗る予定はありませんでしたが、元々四輪の乗り物は好きな方で興味津々、ふたつ返事で申し込みました。

 10月20日、山陰でも普段はここまで寒くはならないというくらい、北風が強く吹く日に農協さん主催で講習会がありました。
 最初は座学。農協のAさんが講師となり、軽快なトークで注意すべきポイントをしっかり伝えてくれます。注意点は、乗車する前から。ドアを開ける前に、前後の安全確認を行う。そういえば普通免許取得の時もそう教わりました。普段何気なく行っている事ではありますが、実技試験ではそのあたりもしっかりチェックされているので、顔を大きくふって試験官に伝わるようにするのが良いとのこと。
その他、大特を運転する時には、主に以下の注意点が示されました(実技試験は減点方式。下記動作が出来ていないと減点が加算されていく)。
・発進する際はハンドルを握ったまま「左右確認」「後方確認」の安全確認動作。
・右車線に変更の場合は、右後方を確認→ウインカー→30メートル手前で右後方確認してからハンドル操作。(左車線変更も同様だが、最後に巻き込み確認がある)
・常にキープレフト(車線の左側を走行する)。
・右折時のみキープライト
・踏切横断時は、停止後に左前後方確認後に左のドアを開けて音を確認、ドアを閉めた後は発進時の安全確認。
・車庫入れ時は、車庫前を徐行で通過し、車庫内に障害物や人がいないかを「しっかり顔向け」確認。バックする際はクラッチから足を離す。当然、後方確認を左右交互に行いながらバックして車庫に入れる。
・一時停止や踏切は、停止線の30cm手前を目処にしっかりブレーキをかけて停止する(線を踏んだり、超えない。また、クラッチだけで停止しない)
・障害物はウインカー操作に伴う安全確認はもちろん、避けるために反対車線にはみ出ざるを得ない場合は、中央線のまたぎ幅を極力最小限に(はみ出しを極力小さく)。ちなみに、無駄に反対車線に完全に出てしまった場合は、危険走行として即時試験停止です。


 午後からは、いよいよ実技講習。初めて座るトラクター🚜。「トラクター乗ったことがない人の方が、検定に受かるよ。変なクセもついてないから」と農協のAさんとNさんが、人をやる気にさせる言葉を巧妙にかけてくる。普段トラクターに乗っている人には別の言葉をかけているんだろうと思いながらも、ついその言葉にのせられてしまう。
 外は寒いが、キャビンになっているので暖かい。運転席のレイアウトは普通自動車と似ているところもあるが、ペダル位置の勝手がちがう。左がクラッチ、右2つがブレーキ、一番右がアクセル(下の写真では、右足を置いているところ)。ハンドル左のコラムシフトは、前進と後進の切替のみ。では、変速はどこで?

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シートの左側にありました。8速もありますが、最高速度は30キロ程度です。トルク重視。

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ちなみに、このトラクターにはエアコン、ラジオもあります。農作業中は快適かも。

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 一週間後、実技検定試験のために松江市の運転免許センターにやってきました。7時40分集合。運転免許センター内の模擬道路を1人15分程度走行して運命が決まります。

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 一週間前にJAの敷地内を30分程度しか運転してないのに、受かる気がしない・・しかも、後方から白い試験官の車がピタリ追走するらしい(あたり前か)。そんなことされたら余計に緊張するやん!

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 試験前、何度も緊張でトイレに行きました。しかし、長時間緊張していたら緊張疲れで検定時には肩の力も抜け、当日朝も付き添いで来てくださった農協のAさん、Nさんの「左右確認!」「後方確認!」「巻き込み確認!」「警笛ならせ!」などの言葉が何度も頭の中でリフレインされて、思った通りのハンドルさばき。
トラクター未経験者でも、無事検定試験に合格しました!
 Aさん、Nさん、ありがとう!

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