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【アラフォーインド1人旅】睡眠薬を疑いチャイを断った日

おはようfromガンジス。

昨日は一日中ひたすら散歩!!!

ガンジス川は川沿いには、いくつものガートがあるのだが、メインのところからローカルピーポーしか居ないようなエリアまで歩きまくった!!

ラッシー屋
このサイズ感のお店多い
クッキー大量持ち
旧市街歩くの大好き

途中、お土産通りのダシャーシュワメードガード付近で日本語が話せるインド人が話しかけてきた。

「あ、私ガイドとかいらないんで、金ないし」って言ったら、「俺ガイドじゃないし」って言われて。

その言い方が、ガチで日本人みたいでちょっとウケてしまった。

インド人の名前は「タケシ」と言って、一切カタコトっぽさがなく、日本人と話してる感覚。

聞けば、タケシは先月まで福岡に住んでて、日本に10年間いたらしい。

その間に日本人の奥さんと結婚し離婚して、地元ガンジスに戻ってきたらしい。

暑い国って揚げ物多いよね

タケシと話してると日本人と話してるような気持ちになるが、さんざん周りに「日本語を話せるインド人は危険」と聞かされてきたので、警戒心は常に隣り合わせ。

でも、私はある程度自分で考えて、アリだと思ったら現地の人と仲良くしたいと思ってるし、別に何か売りつけられるわけじゃないし、話すくらいなら良いかと思って、歩きながら色々と話す。

「日本も大変だよねー働く時間が長いのに給料上がらないし、税金と物価もどんどん上がってるし」とか言うタケシ。

よく知ってんじゃん笑

ラッシー美味しいけど甘い

その後タケシのやってる土産屋に行ったんだけど、店は奥まったところにあるわけでもなく人通りも多いし、私が完全に「何も買わないオーラ」を出してたので特に売りつけられることもなく、色々とインドのことで聞きたかったことなどを質問する。

その店には彼の従兄弟がいて、昔「深夜特急」のガンジスのシーンの子役で出たって自慢話を聞かされ写真を見せてくる。

私世代では超有名な映画


でも目の前には、その頃と似ても似付かぬ髪が薄くなったオジさんがいて、なんとも感情移入しずらい。

と、途中でタケシの友達らしい、いかつい体系のインド人が、「お疲れー」って感じでチャイを持ってきてくれた。

チャイは好きだけど、「インド人から出された飲み物は飲むな」と何かに書いてあったし、若い頃だったら飲んでたけど、いま、私に何かあったら日本に子供もいるしどうしよう、、、って思ってチャイを持ったまま固まってたら、タケシが「大丈夫だよ。睡眠薬入ってないから」って笑。

不安に思ってるのバレてる笑

そしたらチャイ持ってきてくれた友達も、「睡眠薬入ってないよ」って大笑いで日本語で言ってきて、みんなで「睡眠薬、睡眠薬」ってワード言うから逆に怖くなってきて「ごめんなさい、チャイは嬉しいけど、これはやっぱ飲めない」ってはっきり断った。

友達は寂しそうだったけど、断って正解だったと思う。

だってこれが睡眠薬が入ってようが入っていまいが、「きっぱり断る」ってことが出来るようになっておかないと、インドでの一人旅はアダとなる。

一応、わたし女だし。

だから、断る。

「自分は断れる人間」だと思い込むために断るのだ。

ごめん。

お気に入りのチャイ屋

その後、タケシたちと別れ一人で火葬場へ。

この火葬場は24時間350日ご遺体が焼かれ続ける。

すごい状況

なぜか近くにいるインド人に誘われ、遺族しか入れないようなところまで、ご遺体のかなり近くまで近づき、火葬の一部始終を見た。

火葬を見てたら、「いつかは私もこうなるんだよな」って当たり前のことにハッとして、「いつかは死ぬ、だったら今、本当にただ生きてるだけで良い」と強く思う。

灰が目に入ったのか泣いてるのか自分でもよくわからないけど、気づいたら大量に涙が出てきた。

お祈りの後に火をつけられる遺体、燃え上がる煙、舞い散る灰、それを囲む遺族、犬、牛、花、ゴミ、糞、異臭。

死んだ体が目の前にあるのに、逆に生命力を感じてしまうのはなぜか。

この光景は、インドの旅で、一番心が掻き乱された。

火葬場には犬たくさん

火葬を見た後は、またローカルエリアを散歩。


ガンジス川の若者
ガンジス川でお賽銭を探す人たち
靴修理屋
ステッカー屋
超ローカルな花市場
壁画見てるだけでも楽しい


地元の人たちのガチな生活が垣間見れてとっても楽しかった。

歩きまくってたらお腹が空いたので、ネットで見て気になってたチキン屋に行くことに。

思ってたよりローカルな店でビビった笑

チキンティッカが美味しいとレビュー書いてあったので頼んだけど、待ってる最中にカレーも食べたくなり、オーダーする。

このチキンアチャリってカレーがめちゃくちゃ美味しくてびっくり!!

230円くらい

カレー食べてたら、チキンティッカがきたんだけど、ハーフサイズなのに多すぎる。

280円くらい


頼んだのはいいけど、私普段からあんまり揚げ物とか食べないから、3個が限界。

でもチキンアチャリが美味しかったから別のカレーも食べてみたいと思って、バターチキンを頼んだんだけど、また大量にチキンが乗ってて、ほぼ食べれず。

これも200円ちょい

一人旅ってこう言う時困るんだよね。

食いしん坊だからいろんな種類食べたいけど、一人で食い切れないという。

さて、夜はプージャという、メインゲートで行われる盛大な礼拝を見に行く。

毎晩これやってる

礼拝を見てたら、ちょっと離れたところにワラナシ初の日本人がいるではないか!!

と思ったら、え?!あれ??なんとナーグプルで一緒に式典に参加してた若者S君!!!!!

S君は今回が初の海外旅行とのことで当初かなりテンパってたんだけど、白人男性と楽しそうにおしゃべりしてる。

S君に初めて会ったのが1週間前だけど、この1週間で彼がすごい成長してるのが伝わって、母ちゃん泣きそうになる。

若い頃の一人旅、冒険は素晴らしい経験だよね。

うんうん、可愛い子には旅をさせよとよく言ったもんだ。

娘にも、ぜひいつか一人旅に出てもらいたい。

なにやらすごい


人混みをぬってS君に話しかける。

「おおおーーー!!」って感動の再会。

私、今年43歳なんだけど、気持ち的にはいま、二十歳。

S君と一緒にいた白人男性は、オランダ人で日本語ペラペラ、超エリートイケメン、都内の高級エリア在住。

マッチングアプリで出会えたら、テンション上がるタイプ。

ナーグプルで別れた後のS君の旅を聞いてると、その場その場で素晴らしい出会いやヘルプがあって、無事に安全に旅ができてる。

母ちゃん涙涙涙涙涙

と、S君が日本語を話せるインド人に話しかけられ、仲良さそうに話してる。

あ、そのインド人、さっき私がチャイを断ったあの彼!!

S君に、「あの人と知り合いなの?私ビビって、もらったチャイ飲まなかったんだ」と言ったら、S君も「僕も最初疑ってたんですけど、昼間話してたら仲良くなっちゃって。この人、日本のYouTubeにたくさん出てるんですよ」と。

調べてみると、本当だ。

「ワラナシで信用できるインド人」としていくつか動画に出てる。

「やっぱ悪い人じゃなかったんだね、でもどうしても疑っちゃうよね」とS君に言ったら、「そうっすよね…僕もまじでそこらへん悩みます」と。

S君が最後にそのYouTuber的なインド人に「ワラナシではありがとう」ってチップを渡そうとすると、かたくなに断るインド人Youtuber。

その姿を見てたらせっかく買ってきてくれたチャイを断ったことに罪悪感が芽生えたし、「これってある意味、人種差別だよな」とか思っちゃって、なんとも言えない気持ちに。

それでも一瞬でも不安に思うくらいなら、私はやっぱりキッパリ断るスタンスでいきたいと思う。

うむ。

からのホテルに戻るために夜の市場を歩いて、ちょっとした綿の服を買ったりする。

このロゴいらないと思ったが旅マジックで買う

夜は帰って泥のように眠る。

インドの旅、あと1日なのだが、濃すぎてもうお腹いっぱい。

ディープすぎて辛い。

生命力が強すぎて苦しい。

人が温かくて強い。

わたし、これ以上いたら、インドから抜け出せない気がする。

日本帰って普通に美容院に行ったり、ショッピングセンターに行ったり、娘に弁当作ったりしたい。

らエコ


インドの谷村新司

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