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開発秘話01:下世話承知で言うならば…アリスは"売れる"

酷いタイトルですが、この話をしていきたいと思います。

私が独立した2016年も含め、そこから少し前の事。

スマートフォンのアプリ界隈では、
まことしやかに「アリスにしとけば売れる」と囁かれていました。


アリスは売れる?

有名なところでSEEC社さんのアリスシリーズです。

私の知る限りSEEC社さんはアリスのミニゲームを10本近く出していたんじゃないかと思います。
全部遊びました。面白いんだなあこれが…。(ファンです)

・狂気の国のアリス
・逆襲の国のアリス
・不死身の国のアリス
・闇のアリス
・脱出アリス
・箱庭アリス
・アリスリンク
・アリスの精神裁判
・アリスと闇の女王

…? 横スクロールのアリスもあった気がするのですがタイトル忘れちゃったな。

とはいえ、これは"SEECさんのアプリが面白い"のであって
"アリスだから売れた"と言ってしまうには強引ですよね。

…でも「アリスじゃなかったらどうだったかな?」なんて穿ってしまうのは私が天邪鬼だからでしょうか。


アリスは可愛い

実際。「アリスは可愛い」です。
缶にアリスの絵が描いてあるティーバッグ割高なのに買っちゃうもん。

アリスのえんぴつでもハンカチでも可愛いですもの。

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クラシカルなジョン・テニエルの挿絵が最高に可愛いけれど、
シルエットだけでも可愛いもん。

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上図は十年以上前、一目惚れしてつい買ってしまった生地。
大部分は何か作ったようで、残っていたハギレで最近作ったポーチ。

アリスの力でスペードやクローバーまで可愛く見えてくるもん。


アリスは可愛い。だが物語は難解

アリスの世界は本当に魅力的です。

ただ、物語は…読むのキツかった…

①作者は数学教師(文系じゃない)
②イギリス人のしゃべり方(ウィットやシニカルさ一方通行の会話)
③英語でこそ意味の通る"粋"(韻を踏むとか、同音異義語とか)

私が「キツいな」と感じた要因をまとめると多分この3つ。


全ては③の日本人(私)が苦手とする「英語」に帰結すると思うのですが…
まわりくどく、読みにくく感じました。

シャーロックホームズを初めて読んだ時も同じ印象を受けたので、②も関係しているのかなと思います。


海外ドラマを見ていると、
・苦虫をかんだような顔で「最高ね」
と言うシーンがよくあります。

これはつまり「最悪ね」という意味です。
(翻訳者によっては「最悪ね」に直されちゃうんですが)

英語圏ではよくイヤミやシニカルさで「逆の事を言う」のがあるんですね。

それはそういうものと思ってしまえば、理解できます。
動画で"吹き替え"ならば、声優さんがうまく演技してくれるのでスッと伝わりストレスもないです。


これが文章だとまあ、めんどくさい。

また、キャラクター同士の押しが強くて各々好き勝手していて、
会話が成立せず、主人公の相手をしてくれない。(意思疎通ができてない)
それを読み手として付き合うのがシンドイ。

しかも我慢して読んだのに伏線でもなんでもない。ナニソレ感。


英文だったら気の利いた韻を踏んでいるのだろうなと思っても、
日本語に直しちゃったら"粋"が消えた難解ワード。

英単語の同音異義語もあります。
日本語で言えば「柿」と「牡蠣」みたいな言葉遊びがあるんですが、
「Persimmon」と「Oyster」じゃなにもかかってなくて伝わらない…みたいな。

なんだか愚痴ばっかりになってしまいました…お目汚しすみません。


私は原作を読み込んで、原作ならではの!という何かを入れたい派なのですが、なかなか"良いもの"を見つけられずにいました。

そこで。

私はとある別の要素を取り入れました!…それは次回。

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アプリ情報

アプリ名:アリスと不思議の国の猫
モチーフ:不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
リリース:2018年12月10日
19本目のアプリ
iOSはここからダウンロード
Androidはここからダウンロード

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