#2.自分らしいに気が付いてからが人生の本番
今思うと、私は幼少期から母の求める人生を歩んできた。母が喜ぶ事をしたし、母が望む子供になるのが唯一の生存戦略だった。
そんな私が30歳を迎えて、やっと自分らしい人生を歩き始めた。自分らしい行動や自分らしいしぐさ、言葉、洋服、髪型、あらとあらゆる自分らしいに気付く事ができた。
今までは”自分らしい”を蔑ろにしていたので、今はそれを謳歌している。自分らしいって、素晴らしい。
スキな物がわからない自分がデフォルト
何が食べたい?和食かイタリアン。髪型はいつもこげ茶ロング。好きなファッションは?綺麗目カジュアル。嫌いな食べ物ある?パクチー(どうでも良い)。
これは、相手から”意見が無いと思われたくない”、”意見して相手の提案を阻害したくない”、など、様々な配慮を巡らせて行きついた私の鉄板回答集。自分の好きより相手の好きが大事。空気読むの天才。完璧主義者。
スキな物は相手がスキなもの、自分の好きは、忘れた。
自分らしいに気づく方法
私の場合は、「自分がかわいそうになった」事がきっかけだった。自尊心を全て失い、自分を放棄してしまった2年の時を経て、自分がついにかわいそうだなと気づく事ができた。 私はたまたま2年で気づいたけど、きっと何十年たっても気づいていない人もいると思う。
そんな時は、自分の好きなものを食べているか、自分の好きな色の服を1着でももっているか。本能で欲する頭のイメージを実際に行動できているか、振り返ってみると良い。自分らしいに気付く方法は、まずは自分を知る事。
憧れを具体的にイメージしてみると
私の場合、私の憧れの女性はいつも健康的でスニーカーを履いていた。ロードバイクで出勤して、お尻がきゅっとあがってスパッツを履いて恰好がよかった。そして、使い込んだエルメスが似合う女性。美しい花を愛で、なぜかレモンを持っている。(←自分でもよくわからない)
で、現実の自分はというと、黒いパンプスを履いていた。紺色のスーツを着ていて、日本のサラリーマンを全うしていた。自分の追い求めていた人生ってこれじゃないって思いながら、一生懸命パンプスで歩いていた。
思い切って行動してみる
インスタを見て知った。お尻専用のトレーニングジム。なんだか気になって申し込んでみた。そして、初めてスパッツを履いて外に出てみた。その時は4月だったかな。まだ朝は寒かった。
海外だとスパッツで歩いても気にしなかったけど、日本の中ではできなかった。だけど、思い切って颯爽とスパッツで街中を歩いてみた。とても気持ちがよかったし、とても心が健康的に感じた。 ああ、なぜ私は今までこれをやらなかったのか。 恥ずかしい?とか、勘違いしていたけど、自分の心をシンプルに感じない自分が恥ずかしい。
何より、自分に対して失礼だわって。気づく事ができた。
自分をシンプルに生きる事
自分ばっか通すのは違うと思う。けど、自分にシンプルに嘘をつかず、ごまかさず、変な眼鏡をかけないで自分の心を知る事が大切だと知った。
好きな人と食べるごはんは美味しい。たまにラーメンを食べたくなる気持ちにウソをつかない。パンも大好きだし、仕事も好きし、家事は苦手だけど嫌いではない。シンプルに生きるのって、今までは自分にとって難しい事だった。
だって、ありのままを否定されるのが怖いじゃない。
でも、今の私なら大丈夫。ありのままを否定されても、「あぁ、そういう意見もあるよね」って扱う事ができるから。 否定や失敗は一つの経験。人と違う事や分かり合えない事はあたりまえ。ただ、自分の理解者は自分しかいないし、自分の思いに手を差し伸べてあげられるのも自分。
人生自分の為にあるんだから。
自分らしさをかなえられるのはたった一人自分。
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