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愛媛県初! 調剤ロボット「BD Rowa Vmax」導入!

7/1(土)愛媛県松山市にオープンした調剤薬局「レデイ薬局 土居田店」に
愛媛県で初めて調剤医薬品の自動入庫払出ロボット「BD Rowa Vmax」を導入しました。

今回はこの「BD Rowa Vmax」についてのお話です。

「BD Rowa Vmax」ってどんなロボット?

自動入庫払出ロボット「BD Rowa Vmax」は日本ベクトン・ディッキンソン社(以下、日本BD)が開発した、調剤業務を効率化し、「より正確」「スピーディー」な調剤を可能にするロボットです。

ロボットアームで素早く正確なピッキング

なんと!「BD Rowa Vmax」内で約3,000品の医薬品の在庫管理ができます。
薬局で取り扱う薬剤のうち約90%を「BD Rowa Vmax」が収納し在庫管理することが可能です。

ロボットアーム
逆側から見るとカメラがついていることが分かる

患者さまにお持ちいただいた処方せんの内容に沿って、正しく医薬品を揃える作業(=ピッキング作業)はこれまで薬剤師が行っていましたが、「BD Rowa Vmax」のロボットアームによる正確で素早い「ピッキング作業」により、業務効率が大幅に改善されます。

医薬品の名前は似たようなものが多く、処方せんの内容通りに医薬品を揃えるのは薬剤師がもっとも神経を使う作業。
薬剤師の負担軽減にもつながっています。

検品や入庫作業も自動!

これまでは医薬品の入荷後、検品や、在庫棚への収納も薬剤師が行っていましたが、「BD Rowa Vmax」は自動で行ってくれます。
最適な保管場所を判断し、ロボットアームで素早く収納します。

在庫を戻す際もベルトコンベアで庫内に

在庫管理が可能に

医薬品をID管理することで、有効期限管理も可能に。
ピッキングの際には有効期限が近い医薬品から順番に出庫されます。
また期限が切迫している医薬品を自動で出庫してくれます。
在庫管理や、毎月行っている棚卸作業が大幅に効率化されることで、薬剤師の負担も軽減されます。

ロボットアームがピッキングした薬が出てくるところ

今後の薬局の在り方を考える機会に

Rowa導入にあたって、調剤本部の篠原本部長にインタビューを行いました。

導入のきっかけ

2020年2月、コロナ禍以前に機械自体に興味を覚え、すぐに日本BDへショールーム見学を依頼していました。しかし、コロナの感染症拡大により、出張が延期。なかなか見学ができずにいました。
2023年、ようやく3年越しにショールーム見学が実現。
薬局業務において見直すべき部分で、医薬品の納品があります。発注方法や納品方法を見直し、納品回数を減らす・納品の際のチェックを減らすなどの効率化を進めていますが、一方で納品された商品を薬品棚に収納する作業や全体的なチェックは依然として発生します。そんな中で、前述してあるRowaの自動収納機能は一番のきっかけになったかもしれません。

土居田店へ設置した経緯

このRowaについては、非常にたくさんの医薬品を収納できる一方、機械自体がかなり大きく、調剤薬局のみの店舗では敷地面積を考えると、設置が難しいことがあるかもしれません。その点、今回の土居田店では、移転オープンをするタイミングで設計段階から組み込むことができたことが大きかったです。

また、医薬品のピッキングにおいて、2019年に厚生労働省から発出された「0402通知」により、非薬剤師のピッキングが認可されていますが、地方の薬局では全体的に人員不足が発生しており、課題があります。そういった点で薬剤師の負担を軽減し、服薬指導や薬歴記入などに時間を増やせたらという狙いもあります。

その他にも、JANコード(いわゆるバーコード)で薬の管理が出来るので、医療用医薬品以外に、一般用医薬品も管理可能であること、ベルトコンベアでどこでも医薬品窓口を作成できることなどがあり、魅力的に感じました。

調剤機器導入においては、処方せんを受付している枚数の規模や、効率化可能な点があるかどうか等で導入すべきか検討しています。
Rowaについては、期待していたような効果がすぐに現れないかもしれませんが、今後に向けた薬局の在り方について検討するために導入した、と言ってもよいと感じます。

レデイ薬局の今後について

薬局業務では、薬剤師がやるべきことを突き詰めていくことが、今後の課題になってくると思います。
薬剤師は
①処方箋鑑査、②服薬指導、③医療連携
が主な業務です。
それらの業務に特化するためには、医薬品管理や手技としての調剤などは管理のみにシフトし、その他の業務は分担制にして薬局運営を行うことが重要であると考えております。

今回はその手段としてRowaを導入しました。

薬剤師が成すべきことを確実に行い、医療を担う人材として、もっと幅広く活躍するため、今後も薬局業務についてはどんどん改革し、あるべき姿を模索していきたいと考えています。


レデイ薬局は調剤薬局のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることで、今後もお客様、患者様の利便性を高め、地域社会と地域の人々に貢献していきます。

ということで、レデイ薬局 土居田店に新しく導入された調剤自動入庫払出
ロボット「BD Rowa Vmax」の紹介でした。
お近くにお住いの皆様、お気軽に処方箋をお持ちください。

レデイ薬局 土居田店/くすりのレデイ 土居田店の情報はこちら


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