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100日練習をやったけれど、結果どうしたらいいのかというお話。

燕禅さんが挑戦された「イラストを100日練習しました」という記事を拝見して、実際やってみた結果です。

結果としては「失敗したな」と思っています。100日無駄にしたとまではいかないけれど、この失敗から学ばなければ本当に無駄になってしまうのでnoteにまとめることにしました。

自分なりの反省と改善点についてです。
これから絵の練習をしたいと考えている方の参考になれば幸いです。

まずは私のスペックと練習時の状況です。

・オタク歴、同人歴は高校1年からだいたい25年のアラフォー。同人誌は出したり出さなかったりしつつ緩く活動。主にマンガを描いている。絵は上手くない。
・マンガを描くのに使用しているソフトはコミックスタジオだったが、クリップスタジオ(以下クリスタ)に移行しようとしているタイミングだった。
・100日練習当時は3人目の子供の産休・育休中→育休明けで時短勤務開始。時間はそれなりにとれる状況だった。

次に、100日練習をするにあたっての、自分なりの決め事です。

・毎日でなくてもいい。(数日なら空いても良い)トータルで100日を目指す。
・1日のうち、連続の時間でなく15分単位の細切れで良い。
・作業時間は1日最高3時間まで。(これ以上は日常生活に支障が出るため)

多分、ここまでの決め事は良かったのですが、この後が良くなかったように思います。

目標「クリスタを使えるようになること」「絵がうまくなること」

私はマンガ描きだったので、マンガでの絵がうまくなりたいと思っていました。(今もですが)
なので、練習は基本的にマンガを描く形にしました。

◎やってみて感想

良かったこと
忍耐力がついた。
クリスタ使えるようになった。
練習へのハードルが低くなった。
フィードバックの癖がついた。
背景・アングルへの苦手意識が減った。

悪かったこと
100日は長い。飽きてくる。
本来の原稿の時間が減る(投資と考えられるか)
目標が迷子になりがち。何やってんだコレ、と思いがち(後述の目標設定の悪さのせいもあるが)
絵はうまくなったのかわからない。

1~100日の練習内容まとめ
1~20日(20日間)
クリスタの参考書を元に基本的な使い方を覚える。

21~52日(32日間)
覚えたことを使いこなせるようになるためマンガ(10p)を描く。

53~70日(18日間)
3D素材の使い方、出力時のモアレの回避方法、服のシワ、陰影、確認作業を時短するための設定ノート作り、オリジナルの模写。

71~100日(30日間)
12pのマンガを描く。


◎モチベーション維持方法

定番ではありますが、Twitterのフリートで報告していました(なくなってしまってちょっと残念です)
見栄っ張りな性格なので、やっていることを知り合いに宣言するのが良かったんだと思います。

ピクシブでも良かったのかもしれませんが、毎日のようにとなると、Twitterのほうが気楽に投稿できました。ハードルは低い方がいいですね。

また過去の失敗を繰り返したくなかったというのもあります。以前1day1pictに挑戦して挫折したことがあります。また挫折したくない、という思いが強かったのもありました。

今回は100日という期限があるのでそれが良かったんだと思います。100日だけ頑張ろう、と自分に言い聞かせることができていました。

◎失敗した理由

・事前準備・計画の不足
事前に自分の力量を把握するべきです。そこからどのレベルまで到達したいのか、得意・不得意を項目ごと(人物、背景、服、陰影、ツヤベタなど)に分析して、洗い出しておくべきでした。

特にマンガは、作画に関すること、コマわりなどの演出関わる部分、ストーリーそのものの面白さという要素があります。最終的にそれらは作品としてひとつに集約されます。

けれど練習としては別のものです。今回について言うならば、「絵がうまくなりたい」が目標でした。であれば、作画にのみフォーカスするべきでした。その上で練習計画を立てれば、作画に特化した練習にできたと思っています。

・目標がメジャラブルでなかった。
まず目標として掲げたのが「クリスタを使えるようになること」「絵がうまくなること」でした。でも当然ながら、それだと何ができたらゴールなのかがわからないです。

クリスタを使えるというならば、「使える」の定義は何なのかを考えなければなりません。参考書にあったことは大体できるようになりましたが、それをクリアした後は、「1コマ仕上げるのに〇〇分でできる」というようなもっと具体的な具体的な数字が必要でした。

◎改善点

ゴールを決める。細分化して練習ルートを決める。目標は数字で測れるものにする。

今回の私の場合は、クリスタの基本を習得したあとは速度を目安にしておけば良かったと思っています。背景までフルで1ページ作画した場合の時間をビフォーアフターで計測して、今後の原稿予定を立てる基準にできたのに、と悔やまれるところです。

もしくはクリアしたと確認できるものにする、という形もあるかと思います。ピクシブなどにある講座を、テーマとこなす数を決めてやる、などの方法が考えられます。

とにかく大きな目標を細分化していって、ひとつずつクリアいきましょう。その時はマインドマップなどの図を使って、全体と末端を確認できるようにすると繋がりが見えるかもしれません。

細分化の例
大目標(ゴール):人物絵がうまくなりたい
中目標(細分化):顔がうまくなりたい、動きのあるポーズが描けるようになりたい
小目標(実際の練習内容):
<顔コース>顔パーツの配置を覚える、喜怒哀楽の表情をかけるようになる
<ポーズコース>3Dの使い方を覚える、筋肉の付き方を覚える

中目標、小目標はたくさん枝分かれすると思います。小目標は「自分は何を目指してこれを描いているのか」を考えられる目標がいいです。練習の期限をつけるのも忘れずに。

そして柔軟に、積極的に目標を変えることを厭わない姿勢も必要だと思います。もちろん続けたほうがいいものもあると思います。それは目標全体を見直して必要かどうかを判断すべきです。

「ここまでやったのだから…」という考えだけで惰性で続けると、無駄な時間を使ってしまうことになります。私が失敗だと一番感じてしまったのは、ろくに計画を立てず、立て直すこともせず、惰性で続けてしまった点です。

自分の改善点探し
練習なので、もちろんフィードバックもしました。

私は自分の作品を添削するのが苦手だし、されるのも筆を折るほどではないとは言え落ち込みます。なので、以下のように考えて自分と作品を切り離しました。

自分の作品を「批評されても大丈夫!メンタル激強のAさんの作品」と仮定します。そして、どうしたらもっと良くなるのかを考え批評します。Aさんはメンタル激強なので、何を言っても大丈夫ですし前向きにとらえてくれると思って下さい。

そして前向きにとらえたAさんに「じゃあこうするね!」と改善案を出してもらいます。それを自分で練習してください。

あと改善点ではありませんが、地味に効いてくるのが作業中に「これができるようになりたい」と思ったことをメモしておいて、次回はそれを練習することです。

私はメモ用紙を常に手元に置いて、作業中に手間取ったところや、疑問に思ったところ、効率化できないかと思ったことをメモしました。


◎ビフォーアフター

二次創作(腐女子向け)なので、Twitterにリンクしておきます。

◎終わりに

あれこれ書いてきましたが、何より大事なのは寝ることです。寝ましょう。
大事なことなので2回言います。

私がこの100日練習を始めたのは、まだ3~4時間おきの夜間のミルクがあった時期でした。なので、当然頭は回りません。深夜1時の3時間後が何時なのか本気で計算できないレベルです。

当然、計画なんて立てられるほどの思考ができるわけがない。

よく寝て、ついでによく食べて、よく楽しみ、心身ともに元気な状態でいるのが何かを始める際にまず準備すべきことかもしれません。


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