そばの実パン。 Buckwheat bread.
そばの実
「そばの実」と聞いたとき、
日本ではきっと大抵の人はお蕎麦を思い浮かべるでしょうが、
ここオーストラリアだと、
たぶんパンケーキが真っ先に挙がるかもしれません。
グルテンアレルギーの人が多いため、
カフェ、レストランではGluten free/GF(グルテンフリー)がメニュー名の横に書かれているのはもちろん、
スーパーでもグルテンフリーを謳った商品がたくさん見受けられます。
そば粉を使ったBuckwheat pancakeは特に一般的な小麦のパンケーキの代替品としてとても一般的。
私自身は特にグルテンにアレルギーがあるわけでもなく、むしろパン(特にしっかり噛みごたえのある天然酵母パン)は大好物。
でも日頃小麦食品を口にする機会が多いのでグルテン摂取量を減らしたほうがなんとなく身体に良いような気がすると思っていた頃にそばの実パンのことを知りました。
材料はたったの3つ。
そばの実パン作るにあたって必要な材料はなんと3つだけ。
そばの実(Buckwheat groats)
塩
水
以上。
もちろん味に広がりを持たせるため、様々なハーブや種を入れるのもありです。
私が今朝焼いた写真のパンには、
ターメリック、
かぼちゃの種(pepitas)、
胡麻(sesame seeds)、
けしの実(poppyseed)、
亜麻の実(linseed)、
キャラウェイ(caraway seed) が入っています。
捏ねる必要なし。
パン作りと聞くと、かなり手間がかかるイメージありませんか?
とにかく捏ねるのがひと苦労だし、2回発酵させたり、面倒くさ。。。というのが私の持っていたイメージ。
でもこのそばの実パン、
捏ねなくていいんです。
作り方は、
1.そばの実を水に6時間以上浸す。
2.そばの実をザルにあけて良く洗う。
3.よく水を切って、ブレンダーにいれて水と一緒に撹拌。(この時塩を入れる)
4.他のシード類を混ぜてクッキングシートをひいた型に流し込む。
5.ふきんなどをかぶせて24時間ほど放置。
6.180度のオーブンで45〜55分ほど焼く。
7.取り出したらクッキングシートをはがして底面を上にしてラックの上か、木のまな板の上で冷ます。
焼きたて、特に端っこがめっちゃ美味しいんですけど、
温かいうちは切りにくいので冷めてから切るのが無難です。
トースターでうっすら色づくまで焼いてシンプルにバターを塗って食べるのがおすすめ。
普通のパンより焼き時間は長くかかります。(4−6分ほど。トースターにもよりけり。)
ちなみに私の好きな組み合わせは味噌とアボカド。
コスパ良し。
そばの実、日本だとどこで手に入るか定かではないですが、
こちらだと普通のスーパーでも健康食品コーナーに売っていて、
私がいつも行くオーガニック食品店では、量り売りで1キロたしか5ドル(日本円でおよそ380円くらい)。
パウンドケーキ型1本分の大きさのパンを焼くのに、だいたい2カップ、4450〜500グラム程度のそばの実を使うので、
コストはだいたい200円もしないという。
こちらで天然酵母のおいしいパンを買おうと思ったら1斤8ドル程度(日本円で600円ほど)しますからね。
3分の1のコスト!
このエリアは美味しい天然酵母パンが気軽に買えるので本当に恵まれてると感じるものの、パン好きの自分は欲に打ち勝つのが大変です。。。
写真はThe Farmのもの。
このエリアでここのパンが1番か2番めに美味しいと思います。
手作りならではの良さ。
やっぱり手作りの良さは何が入っているかが明確で、自分の好きなようにアレンジできること。
発酵に少し時間がかかりますが、
台所に広がる焼き上がりの香りはやはり手作りならではのもの。
材料も限られていているので作るのは本当に簡単です。
栄養面でのメリットも。
そばの実、ルチンという成分が豊富に含まれていて、毛細血管強化、高血圧予防、抗酸化効果があるようです。また、低〜中GI値なので血圧の急激な上昇、降下が起こりにくいようです。
ぜひ試してみてください。
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