夜の上野を久しぶりに歩いたが、多くのテナントには貸店舗の貼り紙、そうでなくともほとんどは明かりを落としていた。終電まぎわよりも暗い街、それがもうふつうの街である。
あの店もこの店も、今は気軽に味わえない。
久しぶりに昼は食堂に行った。パーティションで区切られて、全席一蘭の様相だった。メニューは新しかったが、味付けは懐かしかった。
蒸し暑い日の中だらだらと帰り、手際良く作った料理は毎日同じ味。
マイタケがプロテアーゼを含むので肉を柔らかくするだとか、卵と小麦粉とバターのどの比率からどのできあがりになるかとか、そういうことをもっと突き詰めていきたい。
味こそ日々の刺激。
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