総合的な学習→ 指導スタイル
総合的な学習に限らず、指導者にはそれぞれの指導スタイルがあるように思う。それぞれのスタイルにはみんないいところがある。きっと…。自分のスタイルを知ることが、知らず知らずに構築されていった教育感を問い直すきっかけになるのではと・・・。そこで、総合的な学習の指導スタイルを乗り物で表現してみました。
1.新幹線型
・行き先や停車駅を変更することは難しい。時間通りに、決められた道順で終着駅へ着くことが非常に上手である。また、できるだけ早く目的地に着くために工夫がされている。
→年度当初にたてた探究テーマやカリキュラムをとても大切にして、そこから外れないように計画的に着実に学習を進める。子どもたちを引っ張って前へ前へ活動を進めていくスタイル。
2.路線バス型
・途中下車をしたり、周囲の景色を楽しんだりすることはできるものの、停留所のないところで降りたり脇道に逸れたりすることはできにくい。
→子どもたちのペースに合わせて活動を進めるものの、学校(学年)で設定されたカリキュラムからはみ出さず、無駄のない学習を進めるスタイル。
3.自家用車型
・自分たちで目的地や経由地を決めて自由自在にドライブをする。ゴールにたどり着くだけでなく、目的地までの工程を楽しむことも可能。
→子どもたちの興味関心や実態に応じて、カリキュラムや活動時間等を微調整したり、当初の計画にないような活動も柔軟に取り入れるスタイル。
4.アヒルボート型
・自分たちの力でペダルを漕ぎながら、それぞれのペースで目的地に向かう。目的地までの経路も自分達で選択することができる。
→子どもたちが自走できるような環境を整え、多面的にサポートするスタイル。子どもたちの興味関心に基づいた学びを構築するため、歩みはとても緩やか。ゴールにたどり着かないこともしばしば。
5.ロケット型
・これまで誰も行ったことがない場所に向かうために、新しい技術や考え方を取り入れるスタイル。未知の部分が多いため試行錯誤することが不可欠。
→従来の探究テーマやカリキュラムにこだわらず、これまで誰も実践したことのないような学習を創造する。先行事例がないため見通しが持ちにくく、授業準備等に時間がかかる。