「塩」と「塩化ナトリウム」の違い
「食卓塩は塩化ナトリウムだから危ない、食卓塩は工業製品、キケン、だから天日干しのミネラルタップリのこのブランドお塩を使いましょう」
最近よく見るんです。こんなやつね。
はじめて見たときはびっくりしました。
「化学式で表せるものはキケン」
というのも見ました。
義務教育の敗北を感じます。小中学生の科学の分野です。
結論からいうと、
「どの塩（しお）も主成分は塩化ナトリウム」
です。
ついでに、大好きなミネラルも全部化学式で表せます。
マグネシウムとか、カルシウムとか、、
さらに、食卓塩の名誉を守ると、あれはメキシコで天日干しにされた塩です。ミネラルたっぷり。
水も、ジヒドロモノオキサイド(DHMO)と表せます。
こう書くと一気に攻撃力が上がりますね。
意味は「水素2つと酸素1つが結合したもの(H2O)」
ジョークの記事も昔から多いです。
地球上のすべての物質は理論上は化学式の集合体で表せますし、貴方の身体の中の物質も、全部化学式で表せる物質の集合から出来ています。
化学者たちが日々苦労して、地球上のものをちょっとずつ分析していった結果と言えます。
もちろん、身体の中の物質を化学式でホントに表そうとすると、何万種類もの化合物が何兆個も動いていて、常に変化しているので、量子コンピュータがめちゃめちゃ発達しない限りは到底難しいですが。
化学はアブナイ、ってイメージ、なんでこんなに広がったんでしょうか。石油化学系の会社が一時期大気汚染とか公害とかを引き起こしたからでしょうかね。
でも、ちゃんと正しい情報と知識を持っていれば、
「食卓塩は塩化ナトリウムだから危ない」
なんていうことがなくなると思います。
ちゃんとした知識と情報がないと、意味のない高い塩や、訳のわからん高い水、酵素ドリンクを買わされて、健康に悪いダイエット方法、ひいては新興宗教に巻き込まれます。
正しい情報を持っていないと損します。
科学や栄養や食品のリテラシーを上げたい、そういう意志で今後も情報発信していきます。
【記事のタイトルの答え】
食卓塩も、ミネラルたっぷりと謳っているお塩も岩塩も、主成分は塩化ナトリウムです。ほぼ一緒のものです。両方危険ではないので、美味しさで選ばれるといいかと思います。
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