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TBSK管弦楽団 第14回定期演奏会「劇伴音楽」 2023.8.12

毎回意欲的なプログラムで以前から気になっていたアマオケ。
今回初めて聴きに行かせていただきました。

TBSK管弦楽団 第14回定期演奏会「劇伴音楽」
於:ミューザ川崎シンフォニーホール

曲目
アーノルド/第六の幸福をもたらす宿
ラヴェル/マ・メール・ロワ
バーンスタイン/「ウエストサイド物語」よりシンフォニックダンス
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)

EC. ストラヴィンスキー/ペトルーシュカより「ロシアの踊り」

ピアノ:西尾真実
指揮:佐々木新平

Technical and Broad Sound by Kinds of People
略してTBSK、通称てばさきオケだそうです。2011年発足。
現団員数140人あまりだそうで、木管パートはどこも5~6人いるし、ヴァイオリンはざっと数えて40人ぐらいいる。
20代30代のメンバー中心とのことですが、ほとんど20代に見える。若い。

管楽器の人数がたくさんいると、それなりに編成の大きい曲も入れなきゃならなくなる。もしくは曲数を増やす。
それにしたってこの「劇伴音楽」プログラムは盛り沢山すぎる。
アーノルドの六宿、マ・メール・ロワ、ウエストサイド、でそのあとにペトルーシュカですもんね。

まずアーノルドの六宿なんて絶対吹奏楽民からしか出ない選曲だろう。
吹奏楽コンクールの自由曲で一時期すごく流行ってた曲。僕もオケ版を聴いたのは初めて。さらに言うと、映画音楽だったことも初めて知った(^ ^;)
吹奏楽版を聴いた時にはピンと来なかったのだけど、オケ版、大人数の弦楽器群の上に管楽器群がかぶさると、良い雰囲気が出ますね。フルートソロに応えるのがチェロっていうのも良い。

マ・メール・ロワは終曲の「妖精の園」が美しすぎる。それまでの曲がフワフワしてて、終曲でいつもスッキリする(笑)
なるほど、この曲もバレエ音楽として踊りをイメージして聴くと飲み込みやすい。と今頃気づく。

ウエストサイド物語は映画を知っているので、場面場面の情景もしっかり頭に浮かぶ。聴くたびにバーンスタインすごいと思う。(ボキャ貧)
ドラムセットをはじめ、パーカッションパートのセンスが光る演奏だった。そしてこの楽団のフルートはみんなとても上手い。ソロブラボー。

みなさん腕利きの名手揃いで、ここまでで十二分にその実力と自信が伝わってきたのだけれど、最後のペトルーシュカはおそらく管楽器パートのエース級が登場したとみえる。技術、表現力、アンサンブル力、すべてのレベルが一段上に感じた。
弦楽器含め圧巻の演奏だった。
イマジネーション乏しい僕でも、情景や色が見えてくるような、これまで以上にこの曲を好きにさせてくれる演奏だった。
しかしストラヴィンスキーの頭の中って一体どうなってるんだろ。鬼才、天才、奇想天外。
本当は2019年10月の演奏会にプログラムされていたペトルーシュカだそうなんですが、その時は台風の影響で演奏会が中止になり、2020年5月に振り替えたところ、今度は新型コロナの影響で演奏会が中止になり、今回やっと、演奏することができたとのこと。
そういう思い入れもあったのかもしれませんね。素晴らしい演奏でした、ありがとうございました。
プログラムの曲解説も、細かく丁寧に書いてくれてました。

このペトルーシュカで、ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽コンプリートとのこと。すご。要チェックなアマオケがまたひとつ増えた。

あと、この演奏会ではコンマスが電子楽譜を使用していた。フットペダルで譜めくり。
ボウイングなどの書き込みが他のメンバーと共有できたりするなら電子楽譜も便利かもしれない。しかし本番中に急に機器のトラブルが発生したりすると怖い…。

#演奏会 #オーケストラ #ストラヴィンスキー #ペトルーシュカ #TBSK管弦楽団


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