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劇場アニメ「ベルサイユのばら」
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1月31日より公開の劇場アニメ「ベルサイユのばら」
ファーストデーの2月1日に観てきました。
劇場に入り、客席を見回して「えっ」男性客が全然いない。。しかしよく探してみれば何人かは男性客もいました。それでも9割以上が女性客。それも自分より年上らしき女性が大半。「そういうもんかね」と帰宅後に妻に訊いてみると、「そりゃそうでしょ」と。
私の「ベルばら」との出会いはTVアニメが先だったかマンガが先だったか。
マンガだとして、私のマンガ人生の中でも最初期の作品になります。7つ上の姉が持っていたマンガを拝借して読んだのが確か小学3〜4年生ぐらいの時だったかと。まだフランス革命のこともよくわかってない。フェルゼンへの思い入れがわりと強かったのは覚えてる。小学生男子の自分が読んでいて、同じ男子として一番わかりやすいキャラだったからかもしれない。
ちなみに、以来ちゃんとした再読はしていないし、ちょくちょく再放送されているアニメも断片的にしか観ていないので、今回あらためて「ベルばら」を学ぶ所存。
以下、ネタバレありになりますのでご注意ください。
予告を見るとラストまでやるように見えます。しかし2時間でほんとにラストまでできるのか?じつは二部作なんじゃ?と疑ってました。が、ちゃんとラストまで2時間に収められてました。といってもバスティーユ陥落までで、その後のルイ16世やマリー・アントワネットの処遇は静止画とテロップでのダイジェスト。もちろん本編も端折られてます。
ロザリーが出てこない。ロザリーらしき人物はチラと出てきますが、ストーリーには関与しない。よってポリニャック夫人も出てこない。
ベルナールも姿を見せて新聞記者として名乗りはしますが、具体的な行動は描かれない。
アンドレは怒れる民衆のひとりに木の棒で殴られて片目を失明する。
原作マンガうろ覚えの私がアレ?と思ったのはこんなところ。
ちなみに、ジェローデルは全く記憶から消えてたので「こんな人いたっけ?」と思いましたが、帰宅後に妻に「オスカルの婚約者候補なんて…」と言いかけたら「ジェローデル?」と秒で出てきた。妻はわりとガチなベルばらファン。都合が合わず一緒には観に行かなかったけど、妻もそのうち観るつもりらしい。
一言で言うと「音楽とともにお送りする、2時間でわかる『ベルサイユのばら』」でした。音楽を挟みながらの進行、いわゆるミュージカルアニメ映画。音楽は澤野弘之氏。
これでもかと咲き乱れる花、吹雪の如く舞い散る花びら、彩り豊かでエフェクト効果もキラキラ✩.*˚
ですが昔ながらの画風も残しつつなので、新しい音楽との融合に違和感を感じるファンはいるかもしれない。それほどガッツリ浸かってない私なんかは全然OKだったし、寛容なファンなら楽しめる内容ではないかと。
いやしかし、やっぱオスカルだわ〜(*´³`*) フェルゼンじゃないだろ〜自分(笑)
男として生きることをさだめられ、使命感や忠誠心で己を律してきたオスカルが「この胸の苦しみは…?」とこれまでにない感情に気づき始めるところからは、観ているこちらも胸がキュ〜っとなる(*´Д`*)ハァハァ
オスカルの心の葛藤、心の自由を求める叫びが、フランス革命へと向かう抑圧された民衆たちとシンクロするのがエモい(…今頃)
沢城みゆきさんのオスカルは、田島令子さんのオスカルよりも女性的な印象で、女性としてのオスカルが溢れ出てきた時はこれまでになく可憐に見えた。
オスカルの最期のシーンではすすり泣く方もチラホラ。でも、そのシーンに行き着いた時には、自分もその気持ちがわかるようになっていた。
強く凛々しく美しく、正義を貫くオスカルに憧れるとともに、傷つき悲しみ、愛を求めるひとりの女性として共感もする、尊い存在なのだな。
▼来場者特典の複製原画はオスカルただ一度の女装シーン▼
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