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Hvalaセルビア‐36:エジソンよりも二コラ・テスラ押し

二コラ・テスラ博物館には入場時間の20分ほど前に到着すると、既に何人かは入り口前に並んで待っていた。
10月だというのに陽射しが強く、半袖の服を着ている人もいる。
頭からハンカチをかぶり日陰で疲座り込む年配者も居る。
今朝、持って出た500MLのペットボトルの中の飲み物は3分の1程度しか残っていない。もう一本買いに走りたいところだが、そうしている間に列が長くなり、入場制限数を超えてしまってはたまらないので、ちびちびと液体を口に運びながら、じりじりと照る太陽を恨む。

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ようやく入場時間になり、玄関口から博物館になだれ込むと、入り口すぐのところには二コラ・テスラの肖像画が飾られていた。

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私は、セルビア人の交流を持つまで「二コラ・テスラ」という人を全く知らなかった。
なんでもエジソンを超える天才で、現代の優秀な科学者が彼の説を読んでも理解できかねるところが多々あるが、それでも、とにかく「リミットレスに凄い」ということだけは分かるらしい。
地球を媒介した宇宙からの送電システムだとかなんとか。

最近はスピリチャルと量子力学を関連付けた説も一般的にはなってきたが、彼は大昔にその発想を持っていたという。
とはいえ、その果てしない思考は当時は理解されず、他の科学者達からも「何をやっとんのじゃ、あいつは?」と半ば「頭おかしヤツ」扱いもされていたとも言う。

きっと、何百年も先を見ていたのだろう。
いつの時代も天才は時代の数百歩先を生き、孤独な人生を送るものだから。

※To Be Continued「Hvalaセルビア‐37」へ続く。

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