「パンってインターナショナルだよね」というTweeterのツイートを考えてみた。
パンはインターナショナルか?
答えは「イエス」だ。
地球には200程の国が存在する。その半分以上の国で「パン」が食されている(はずだ)。日本でもいつの頃からか「お米+お味噌汁+卵や魚」の和定食からパン朝食が一般的になった。かく言う私も朝食はパン派だ。
なぜ?なぜ、パンなの?考察する。
まず、イメージだ。
例えば、溌剌とした女性が白い紙包装紙に包まれたフランスパンを片手に持ち、颯爽と歩いているとする。ふむ。なんだか小洒落ている。
では、これがお米だったらどうだろう。
溌剌とした女性が2キロのコメ袋を右肩にひっかけて颯爽と歩いている。ふむ。美しいけれども、労働している感は否めない。
持ち運びにの利便性についても、パンに軍配が上がる。
そして昨今のパン市場は私たちのあらゆる好みを網羅している。「パン」という「大分類」の中に幾つもの「小分類」がある。
例えば、フランスパンや食パンと言ったシンプルなパンの他にも、サンドイッチやコロッケパンなどの調理パン、マフィン、ドーナツ、パイなど、あらゆる「パン系」のモノがパン屋さんやスーパーに並んでいる。
まるで、乃木坂46みたいだ。
「ほら、これだけ居れば(あれば)あなたの好みが一人(一つ)がぐらい見つかるでしょう?」
一方でお米はどうだろう。
例えばおにぎり。具材は多々あるけれど、サイズが課題だ。
例えば、サンドイッチのようにハム、卵、レタスを同時におにぎりに入れることは難しい。キャラ弁にでてくるような芸術性の高いおにぎりならば可能になるかもしれないが、その労力をおにぎり一つに注ぐには、おにぎりを食する人への大きな愛がない限りムリだ。
何よりパンは「買ったらすぐ食べられる」という利点がある。米粒をそのまま食べたら妖怪と呼ばれてしまう。
では、お米の完敗なのか?
いや、待て。パンの消費期限は短い。
消費期限の長いものは保存料が含まれるものが多いのではないか?パッケージに工夫を凝らしたもの、天然酵母を使用したものでも長くて1か月。
「消費期限の長さ」という土俵では、お米がぶっちぎりの勝利だ。さすが、ユネスコ無形文化遺産「和食」の主役!!
では、なぜ、パンは「インターナショナル」なのに、お米はアジア諸国以外では「意識高い系の健康食トレンド」の座に甘んじているのか?
うーん、やはり、イメージ戦略の要素が強いような気がする。「インスタ映え」するような「イケてるお米料理」をお米の国の民である私たちが本気で考える必要があるかもしれない。
家業がお米屋の友人が言っていた。「もっともっと美味しいお米の食べ方を広めたい」。ふーん、と流したけれど、次に会う時には熱い語りができそうな気がする。