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寄稿詩人の紹介 ~ゲスト編~

 発刊もいよいよ間近となってきました。
 今回は、詩誌「La Vague」準備号(Vol.0)にご寄稿いただきました、ゲストのお二人をご紹介いたします。

◆宮尾 節子(みやお・せつこ)さん

・プロフィール
高知県出身。飯能市在住。2014年SNSで公開した詩「明日戦争がはじまる」の拡散で話題になる。既刊詩集『くじらの日』『かぐや姫の開封』『妖精戦争』『ドストエフスキーの青空』『恋文病』『明日戦争がはじまる』『宮尾節子アンソロジー 明日戦争がはじまる』近刊詩集に『女に聞け』『牛乳岳』がある。音楽家とのコラボなど、各所でポエトリー・リ―ディングも。1993年現代詩ラ・メール賞受賞。

・La Vagueへのメッセージ
私が詩を書き始めたのは10歳。『小学四年生』という雑誌に、初めて書いた「波」という詩が載りました。「海を見て思った/波を見て考えた/波はどうしてできるかを」という始まりの部分をまだ覚えています。海に石を投げて、波の子を産み、その波に旅をさせたい。そんな詩でした。入選して副賞に万年筆が送られてきました。水色のきれいな万年筆が「セーラー」だったのも忘れません。それが詩を書く旅のはじまり。そして、『現代詩 La Mer ラ・メール』との出遭いは、10年続いた詩誌の終刊する1993年。沈む夕日を追うようにして飛び込んだ詩の海(ラ・メール)で最後の賞を頂きました。土佐の高知の黒潮育ち、私の詩生活は、波や海が運んでくれたなあと思っていたところへ、2023年『詩誌La Vague(ラ・ヴァーグ)』創刊の報せ。ラ・ヴァーグとは「波」とのこと。創刊号にラ・メール繋がりの柴田さんとともに寄稿できて嬉しいです。新たな詩の波を、ありがとう!
私が受賞した『ラ・メール』終刊号の特集は「羽ばたく詩人たち」でした。この言葉をそのまま、みなさんに贈りたいです。大波、小波、荒波を乗り越えて、遠く、高く、優しく、気高く詩を羽ばたかせてください。『La Vague(ラ・ヴァーグ)』創刊、おめでとうございます。Bon voyage !

大きな祝福をこめて
宮尾節子

◆柴田 千晶(しばた・ちあき)さん

・プロフィール
大滝町、柏木田、安浦という三つの遊里のあった横須賀で生まれ育ちました。詩と俳句とシナリオを書いています。第5回ラ・メール新人賞受賞、詩集『空室』『セラフィタ氏』(第40回横浜詩人会賞)『生家へ』他、句集『赤き毛皮』、共著『超新撰21』『再読波多野爽波』他、映画脚本「ひとりね」、詩誌「DownBeat」「hotel第2章」同人。他に、金雀枝舎で本作りをしています。

・LA Vagueへのメッセージ
1983年、私がまだ蒲田でOLをしていた頃、駅ビルの本屋で『現代詩 La Mer ラ・メール』創刊号を手にしたときの感動を今でも覚えている。
たった一人で詩を書いていた私にとって、『ラ・メール』は希望だった。
『ラ・メール』終刊(1993年)から30年後の春、ふたたび女性たちによる新しい詩誌が誕生した。
『詩誌La Vague(ラ・ヴァーグ)』は、波・うねり。
この新しい波が、だれかの希望になることを願っています。創刊、おめでとう。

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かつて、「現代詩ラ・メール」(1983~1993)という、女性詩人たちによって創刊された詩誌がありました。Vol.0のゲストのお二人は、ラ・メール賞を受賞された方々です。
「ラ・メール」とは海の意味。そして「La Vague」は波・うねりの意味。つながるご縁に感謝しながら、少しずつ広がっていければと思っています。

2023年4月10日、まもなく、発刊。お楽しみに。

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詩誌La Vague(ラ・ヴァーグ)
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