見出し画像

【寄稿詩人の紹介】⑪~梁川梨里~

詩誌La Vagueは、Vol.3より新たな同人を迎えることとなりました。

今回は、新たにお迎えする梁川梨里さんをご紹介します。
すでに詩人としての経歴も長い梁川さん、どんな方なのでしょうか。10つの質問から梁川さんに迫ってみました。

* * *

1) あなたはどうして「詩」を書いているのですか?
 どうしてでしょう。ある意味、突然やってくる衝動です。おそらく「目の前の現実を忘れられる最高、最良の癒しだから」です。手放しで、どっぷりと浸れる世界があることは幸福だと思っています。

2)「詩」とあなたに関する印象的なエピソードを1つ、教えてください。
 詩の書き方がちょっと特殊かもしれないです。左斜め上あたりを見えない目でみながら、絵や文字を追いかけながらiPhoneを打っています。
 この書き方は以前、小鳥子さんが「わたしのは動画です」とおっしゃっていましたが、今も動いていますか?(>小鳥子さん)小鳥子さん以外で共感してもらった事はないです。
iPhoneのものをまずは紙に落とすところで一度目の推敲、紙からワードに打つところで二度目の推敲、最近はこの書き方が定着しています。iPhoneには未完成の詩未満のものがたくさんあり、推敲モードに入ったら推敲しています。「最初から紙に向かって書いて」が難しいかもしれません。

3)詩を普段読まない人に、詩集をお勧めするとしたら?
・「パラレルワールドのようなもの」文月悠光
詩作は11歳からはじめていたものの、「現代詩」を知ったきっかけが文月さんであり、ファンだからというのもありますが、コロナという感染症で緊急事態宣言が出されるという時代に生きてしまった私たちの記憶として、後世に残したい詩集です。
 
4)詩集以外でのあなたの愛読書は? 好きな理由も教えてください。
川上未映子さんの作品が好きです。何行にもわたる長文が、折り重なるように頭に入ってくる圧倒的躍動感に魅了されて以来のファンです。詩人でもあり(中原中也賞受賞)小説家でもある(芥川賞受賞)。当時のツイッター(現:X)で「会いたいな」とつぶやいたら、某社の方が、「前橋でイベントがありますよ」と教えてくださって、実際に会ってサインをいただけました。SNSって凄いなと思った出来事です。

5)最も好きなことば・座右の銘は?
・止まない雨はない
・明けない夜はない
同じ意味のこのふたつです。どんな闇もいつかは這い上がれる、力をくれる言葉だと思っています。

6)子どもの頃、何になりたかったですか?
歌手、童話作家、天文学者、考古学者

7)最近のマイブームは?
詩集を上梓したので、詩集のおまけなどを作って印刷・発注するのが楽しくてたまらず、そろそろ誰かに止めてほしいです。

8)ご自身の代表作・自信作の詩を1つ読ませてください!(リンクも可)
その時々で変わるのですが、代表作・自信作というより一番好きな詩は、「しろい」(詩集「蝶番」)です。


9)本誌でどんな詩を書きたいですか?
また、これから本詩誌をどんな詩誌にしていきたいですか?
La Vagueにだから出せるチャレンジした作品を書いてみたいと思っています。また、詩の可能性や、新しいアプローチなども考えていけたらいいなと思っています。

10)そのほか、ご自由にどうぞ!
しばらく詩の活動を休止し、そろそろ復活しようかなと思っていた時に、「La Vague 0」を読んで、わたしが休んでいる間に、こんなところまで来ていたのかと感動したのを覚えています。参加依頼のご連絡を頂いた時、とても嬉しかったです。微力ではありますが、詩誌を遠くまで広げていけるように頑張ります。よろしくお願いいたします。

経歴をまとめてみました。しばらくつけていなかったので直近はほぼ空白ですが、過去には投稿などしていました。よろしかったらみてください。

【経歴】note

* * *
詩集『蝶番』を上梓されたばかりの梁川梨里さん。これから詩誌La Vagueをさらに盛り上げてくれることと思います。ご期待ください。

よろしければサポートをお願いします。いただいた分は、詩誌の発行費用・ゲストへの謝金・新たなコラボを生み出すための資金として使用させていただきます。